実験のデフォルト名は、test.1.er です。接尾辞 .er は必須です。この接尾辞のない名前を指定すると、エラーメッセージが表示され、名前は受け付けられません。
experiment .n.er という形式の名前を選択した場合 (ただし、n は正の整数)、コレクタは後続の実験の名前の中で、n を自動的に 1 ずつ増分します。たとえば、mytest.1.er の次は mytest.2.er となり、その次は mytest.3.er のように続きます。コレクタはまた、実験がすでに存在する場合も n を増分し、すでに実験名が使用されている場合は、使用されていない実験名が見つかるまで n の増分を繰り返します。実験が存在していても実験名に n が含まれていない場合、コレクタはエラーメッセージを出力します。
実験はグループにまとめることができます。グループは、デフォルト時に現在のディレクトリに格納される実験グループファイルにおいて定義されます。実験グループファイルは、1 行のヘッダー行のあとに 1 行につき 1 つの実験名が定義されているプレーンテキストファイルです。実験グループファイルのデフォルト名は、test.erg です。ファイル名の末尾が .erg でない場合はエラーとなり、ファイル名は受け付けられません。実験グループを作成すると、そのグループ名で実行したすべての実験がグループに追加されます。
次に示す行を最初に持つプレーンテキストファイルを作成すると、実験グループを手動で作成できます。
#analyzer experiment group |
このあとの行に実験の名前を追加します。ファイルの名前の最後は、.erg でなければなりません。
collect ユーティリティーの -g 引数を使用して、実験グループを作成することもできます。
MPI プロセスごとに実験が 1 つ作成される MPI プログラムから収集された実験では、デフォルトの実験名が異なります。デフォルトの実験名は test.m.er で、m はそのプロセスの MPI ランクです。group.erg という実験グループを指定した場合、デフォルトの実験名は group.m.er です。実験名を指定した場合は、これらのデフォルトが置き換えられます。詳細は、「MPI プログラムからのデータの収集」を参照してください。
派生プロセスの実験は、次のとおり、その系統に基づいて命名されます。派生プロセスの実験名は、その親の実験名に下線、コード文字、数字を追加して作成されます。コード文字は、fork の場合は f、exec の場合は x、組み合わせの場合は c です。数字は、fork または exec のインデックスで、成功したかどうかには関係ありません。たとえば親プロセスの実験名が test.1.er の場合、3 回目の fork の呼び出しで作成された子プロセスの実験は test.1.er/_f3.er となります。この子プロセスが exec の呼び出しに成功した場合、新しい派生プロセスの実験名は test.1.er/_f3_x1.er となります。