Sun Studio 12: パフォーマンスアナライザ

アナライザのデフォルト設定

アナライザは、現在のディレクトリに .er.rc ファイルがある場合はその指令を、ユーザーのホームディレクトリに .er.rc ファイルがある場合はその指令を、そしてシステム全体の .er.rc ファイルの指令を処理します。これらのファイルには、実験をアナライザに読み込んだときに表示するタブのデフォルトの設定が含まれている場合があります。各タブには、「実験」タブと「タイムライン」タブを除く、対応するレポートの er_print コマンドによって名前が付けられます。

それぞれの .er.rc ファイルには、メトリックとソートのデフォルト設定のほか、コンパイラのコメントオプションの指定、ソースと逆アセンブリ出力のしきい値の強調表示に関するデフォルト設定も含まれていることがあります。また、これらのファイルは、「タイムライン」タブ、名前の書式指定、および表示モードの設定に関するデフォルト設定値も指定します。さらに、ソースファイルとオブジェクトファイルの検索パスまたはパスマップを制御する指令も含まれ手いる場合があります。

.er.rc ファイルには、カスタムのメモリーオブジェクトやインデックスオブジェクトの定義が含まれる場合もあります。

.er.rc ファイルには、親実験が読み込まれたときに派生実験も選択して読み込むかどうかを制御するための、en_desc モードの設定が含まれている場合もあります。en_desc の設定は、onoff、または =regexp のいずれかです。on はすべての派生の読み取りと読み込みを指定し、off は派生の読み取りと読み込みを行わないことを指定し、=regexp は、系統または実行可能ファイルの名前が指定した正規表現と一致する派生の読み取りと読み込みを指定します。

アナライザの GUI で .er.rc ファイルを保存するには、「表示」メニューから開くことができる「データ表示方法の設定」ダイアログボックスで「保存」ボタンをクリックします。「データ表示方法の設定」ダイアログボックスから .er.rc ファイルを保存すると、それ以後のアナライザの呼び出しに影響が出るだけでなく、er_print ユーティリティーと er_src ユーティリティーにも影響が及びます。