データ空間コマンドの適用対象となるのは、積極的なバックトラッキングが指定されたハードウェアカウンタの実験と、SPARC プラットフォームで使用できる -xhwcprof オプションを指定してコンパイルされたファイル内のオブジェクトだけです。詳細は、『Sun Studio 12: Fortran User’s Guide』、『Sun Studio 12: C User’s Guide』、または『Sun Studio 12: C++ User’s Guide』を参照してください。
データオブジェクトのリストを、それらのメトリックとともに書き込みます。
指定されたデータオブジェクトの概要メトリックパネルを書き込みます。オブジェクト名があいまいな場合には、省略可能なパラメータ N が必要です。指令がコマンド行にある場合には N は必要です。不要な場合は無視されます。
データ派生メトリックデータを持つすべてのプログラミングデータオブジェクトについて、注釈付きのデータオブジェクトレイアウトを書き込みます。データは、各構造をひとまとめにして、現在のデータソートメトリック値によってソートされます。集合体データオブジェクトごとに、そのオブジェクトに加算される合計メトリックが表示され、そのあとに、そのオブジェクトのすべての要素がオフセット順に表示されます。各要素には、そのメトリックと、32 バイトブロックを基準にしたそのサイズと位置を示す情報が表示されます。
データ派生メトリックを設定します。metric_spec は、「メトリックリスト」で定義されています。
デフォルトでは、データ派生メトリックは、関数リストメトリックが変更されたときに必ず、関数リストメトリックに一致するよう設定されます。データ派生フレーバーを持つ表示可能な排他的メトリックまたは包括的メトリックに対応するデータ派生メトリックには、この 2 つの visibility 設定の論理和に対応する visibility が設定されます。
静的メトリック設定は、データ派生メトリックへコピーされます。リストにないメトリック名は、リストに付加されます。
metric_spec を省略した場合は、現在のデータ派生メトリックの設定が表示されます。
読み込まれた実験の、入手できるすべての metric-name 値のリストは、data_metric_list コマンドで取得できます。
誤りがある metric_spec は無視され、データ派生メトリックは変更されません。
データオブジェクトのソートメトリックを設定します。動的メトリックには接頭辞 d が必要ですが、静的メトリックでは、これを省略できます。data_sort メトリックは、データ派生メトリックまたは静的メトリックである必要があります。
複数のメトリックを指定した場合は、適合する最初の表示可能メトリックによってソートされます。明示的に、またはデフォルトでメトリックが設定されている場合、次のように関数メトリックに基づいてデータ派生ソートメトリックが設定されます。
ソートが、包括的または排他的のいずれでも、対応するデータ派生フレーバーを持つ動的メトリックによるものである場合は、対応するデータ派生メトリックによってソートされます。
ソートが、データ派生フレーバーを持たない包括的または排他的メトリックによるものである場合は、表示可能な最初のデータ派生メトリックによってソートされます。
ソートが静的メトリックによるものである場合は、それによってソートされます。