シグナルがプロセスに送信されると、さまざまなレジスタ操作とスタック操作が発生し、シグナル送信時のリーフ PC が、システム関数 sigacthandler() への呼び出しの復帰アドレスを示していたかのように見えます。sigacthandler() は、関数が別の関数を呼び出すのと同じようにして、ユーザー指定のシグナルハンドラを呼び出します。
パフォーマンスアナライザは、シグナル送信で発生したフレームを通常のフレームとして処理します。シグナル送信時のユーザーコードがシステム関数 sigacthandler() の呼び出し元として表示され、sigacthandler() がユーザーのシグナルハンドラの呼び出し元として表示されます。sigacthandler() とあらゆるユーザーシグナルハンドラ、さらにはそれらが呼び出すほかの関数の包括的メトリックは、割り込まれた関数の包括的メトリックとして表示されます。
コレクタは sigaction() に割り込むことによって、時間データ収集時にはそのハンドラが SIGPROF シグナルのプライマリハンドラになり、ハードウェアカウンタオーバーフローのデータ収集時には SIGEMT シグナルのプライマリハンドラになるようにします。