擬似関数は、スレッドが OpenMP ランタイムライブラリ内の何らかの状態にあったイベントを反映するために構築され、ユーザーモード呼び出しスタック上に置かれます。
定義されている擬似関数と、その機能の説明を示します。
<OMP オーバーヘッド>— OpenMP ライブラリ内で実行中
<OMP アイドル>— 作業を待っているスレーブスレッド
<OMP 縮約>— 縮約操作を実行中のスレッド
<OMP 暗黙バリア>— 暗黙のバリアで待機中のスレッド
<OMP 明示バリア>— 明示的なバリアで待機中のスレッド
<OMP ロック待ち>— ロックを待っているスレッド
<OMP critical セクション待ち>— critical セクションに入るのを待っているスレッド
<OMP ordered セクション待ち>— ordered セクションに入る順番を待っているスレッド
スレッドが、これらの関数の 1 つに対応する OpenMP ランタイム状態にあるとき、対応する関数がスタック上にリーフ関数として追加されます。スレッドのリーフ関数は、OpenMP ランタイム内のどこかにある場合には、リーフ関数として <OMP オーバーヘッド> によって置き換えられます。そうでない場合、OpenMP ランタイムに入っているすべての PC は、ユーザーモードスタックから除外されます。