Sun Studio 12 Update 1: C++ ユーザーズガイド

12.3 関連するライブラリオプション

CC ドライバには、ライブラリを使用するためのオプションがいくつかあります。


example% CC test.cc -library=rwtools7,iostream

example% CC test.cc -library=gc -staticlib=gc

example% CC test.cc -compat=4 -staticlib=libC

example% CC test.cc -library=no%Crun,no%Cstd

デフォルトでは、CC は、指定されたコマンド行オプションに従ってさまざなシステムライブラリをリンクします。-xnolib (または -nolib) を指定した場合、CC は、-l オプションを使用してコマンド行で明示的に指定したライブラリだけをリンクします。-xnolib または -nolib を使用した場合、-library オプションが存在していても無視されます。

-R オプションは、動的ライブラリの検索パスを実行可能ファイルに組み込むときに使用します。実行時リンカーは、実行時にこれらのパスを使ってアプリケーションに必要な共有ライブラリを探します。CC ドライバは、デフォルトで -R<install_directory/libld に渡します (コンパイラが標準の場所にインストールされている場合)。共有ライブラリのデフォルトパスが実行可能ファイルに組み込まれないようにするには、-norunpath を使用します。

配備用に構築するプログラムは、コンパイラのディレクトリでライブラリを参照することを防止する -norunpath または -R オプションを使用して構築するべきです (「12.6 共有ライブラリの使用」を参照してください)。