Sun Studio 12 Update 1: Fortran ユーザーズガイド

3.4.23 -f

COMMON ブロックの倍精度および 4 倍精度のデータを境界整列します。

-f は従来のオプションフラグで、-aligncommon=16 と同義です。-aligncommon を使用してください。

COMMON ブロック内のデータのデフォルト整列は、4 バイトの境界整列です。-f を使用すると、COMMON ブロックと EQUIVALENCE クラスの倍精度および 4 倍精度のデータが、メモリー内で「自然に」境界整列されます。これは、8 バイトの境界整列になります。なお、64 ビット SPARC 環境で -m64 を指定してコンパイルを行うと、4 倍精度のデータは 16 バイトに境界整列されます。


注 –

-f を使用すると、データの境界整列が標準に合わなくなることがあります。これが原因で、EQUIVALENCECOMMON の変数に問題が生じることがあります。さらに、-f が必要な場合、移植性のないプログラムになります。


-f オプションを指定してプログラムのいずれかの部分をコンパイルする場合は、そのプログラムに含まれる副プログラムもすべて -f オプションを指定してコンパイルする必要があります。

このオプションを単独で使用すると、コンパイラで倍精度および 4 倍精度のデータに対して高速のマルチワードのフェッチ/ストア命令を生成することはできません。-dalign オプションがこれを実行し、-f も呼び出します。-f よりも -dalign を使用することをお勧めします。「3.4.11 -dalignを参照してください。これは、-dalign -f と同様に -fast オプションの一部であるからです。