このオプションフラグによって、f77 コンパイラが使用可能な言語拡張機能を含むソースプログラムを含め、従来の FORTRAN 77 ソースプログラムの f95 への移植が可能になります。
list は、次のキーワードから選択された、コンマで区切られたリストです。
キーワード |
意味 |
---|---|
%all |
FORTRAN 77 のすべての互換性機能を有効にします。 |
%none |
FORTRAN 77 のすべての互換性機能を無効にします。 |
backslash |
文字列のバックスラッシュをエスケープシーケンスとして受け入れます。 |
input |
f77 が受け付ける入力書式を許可します。 |
intrinsics |
組み込み関数の認識を FORTRAN 77 組み込み関数のみに制限します。 |
logical |
次に示す論理変数の FORTRAN 77 での使用法を受け入れます。 - 整数値を論理変数に割り当てる - 論理条件式の演算式を .TRUE. を表す .NE.0 とともに使用する - 関連演算子 .EQ. および .NE. を論理演算子とともに使用する |
misc |
その他の f77 FORTRAN 77 拡張機能を許可します。 |
output |
並び出力および NAMELIST 出力を含む、f77 形式の出力を生成します。 |
subscript |
配列添字として整数式以外の表現を許可します。 |
tab |
無制限のソース行の長さを含む、f77 形式の TAB フォーマットを有効にします。72 文字未満のソース行に対して、空白文字のパディングは行われません。 |
すべてのキーワードは、no% を前に付けて無効にすることができます。
-f77=%all,no%backslash
-f77 が指定されない場合は、デフォルトとして -f77=%none が使用されます。リストなしの -f77 は、-f77=%all と同じ意味を持ちます。
例外トラップと -f77:
-f77 を指定すると、Fortran のトラップモードが変更されず、-ftrap=common になります。f95 と FORTRAN 77 コンパイラは、演算例外トラップの動作が異なります。FORTRAN 77 コンパイラは、演算例外が発生したあとでも実行を継続することができます。-f77 によるコンパイルでも、プログラムはプログラム終了時に ieee_retrospective を呼び出して、演算例外が発生した場合はそれらの例外をすべて報告します。コマンド行の -f77 オプションフラグのあとに -ftrap=%none を指定すると、元の FORTRAN 77 の動作を真似することができます。
f77 の互換性および FORTRAN 77 から Fortran 95 への移行の詳細は、「4.12 言語の混在」を参照してください。
間違った結果を生じさせる可能性がある標準外のプログラミングの問題を処理する方法については、-xalias フラグも参照してください。