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この節では、Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェア、製品シリアル番号、およびサポートソフトウェアをインストールする一般的な手順の概要を説明します。
手順 |
タスク |
内容の説明 |
参照先 |
1. |
Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアのインストール先のシステムが、このリリースの最小ハードウェアおよびソフトウェア要件を満たしていることを確認します。 |
適切なパフォーマンスを得るために、システム要件に合ったシステムを使用することをお勧めします。 |
「システム要件」を参照 |
2. |
ローカル表示とリモート表示のどちらでインストーラを使用するかを決定します。 |
Sun Studio ソフトウェアは、リモート表示またはローカル表示のどちらを使用してもインストールできます。 | |
3. |
インストール方法を選択します。 |
Sun Studio ソフトウェアをインストールするには、次の 2 通りの方法があります。 | |
4. |
Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアと必要な OS パッチをインストールします。 |
手順に従ってインストールを行います。 |
「Sun Studio ソフトウェアのインストール」を参照してください。 |
Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアのハードウェアおよびオペレーティングシステム要件は、表 1–1 に示すとおりです。
このリリースのディスク容量要件および重要な最新情報については、http://docs.sun.com/app/docs/doc/821-0514 にあるリリースノートを参照してください。
Solaris OS SPARC ベースシステム |
Solaris OS x86 ベースシステム |
Linux OS x86 ベースシステム |
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オペレーティングシステム |
Solaris 10 1/06 およびそれ以降の Solaris 10 OS 更新版 OpenSolaris 2008.11 および 2009.06 (OpenSolaris リリースリポジトリからインストールされた場合) |
SuSE Linux Enterprise Server 10 RedHat Enterprise Linux 5 CentOS 5 |
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CPU |
Sun UltraSPARC ベースシステム Fujitsu SPARC64 プラットフォームベースシステム |
AMD および Intel x86 CPU ベースの 32 および 64 ビットシステム (Pentium クラス以降) |
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メモリー |
推奨: 1G ~ 2G バイト 最小: 512M バイト (IDE で大規模なプロジェクトの作業を行う際はさらに必要となる場合がある) |
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ディスク容量 (df -k コマンドを使用してディスク容量を確認してください)。 |
1.35G バイト |
926M バイト |
633M バイト |
スワップ空間 |
推奨: 2G ~ 4G バイト 最小: 1G バイト システムにスワップ空間を追加するにあたっては、「スワップ空間の追加」を参照してください。 |
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オペレーティングシステム構成 |
Solaris 10 OS の場合: 全体 Solaris ソフトウェアグループと OEM サポート、全体 Solaris ソフトウェアグループ、または開発者 Solaris ソフトウェアグループ。オペレーティングシステム構成を確認するには、インストールしたパッケージを確認する必要があります。それぞれの構成に固有のパッケージがインストールされます。詳細は、Solaris OS のインストールマニュアルを参照してください。 |
Linux OS には開発またはライブラリパッケージグループを含める必要があります。 |
グラフィカルユーザーインタフェースインストーラまたはコマンド行インストーラを使用した Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアのインストールでは、インストーラをローカル表示またはリモート表示することができます。
ローカル表示。ソースコンピュータとディスプレイコンピュータが同じです。インストーラウィンドウまたはコマンド行インストーラは、製品 DVD またはダウンロードファイルを含み、インストーラを実行する同じコンピュータに表示されます。
リモート表示。ソースコンピュータとディスプレイコンピュータが別々です。ソースコンピュータに製品 DVD またはダウンロードしたファイルをセットしてインストーラを実行します。ディスプレイコンピュータに、インストーラウィンドウまたはコマンド行インストーラが表示されます。リモート表示を使用してインストールする場合は、この節の以降の指示に従ってください。
ディスプレイコンピュータで、コマンド行に次のように入力し、クライアントから X サーバーにアクセスできるようにします。
xhost + source-computer-name |
source-computer-name には、ソースコンピュータ (製品 DVD またはダウンロードしたファイルを含むコンピュータ) で /usr/bin/hostname コマンドを実行したときに出力される名前を入力します。
ソースコンピュータにログインし、スーパーユーザー (root) になります。
rlogin source-computer-name -l rootname Password: root-password |
ソースコンピュータで、ディスプレイコンピュータに接続されたモニターを表示先に設定します。
C シェルを使用する場合は、次のように入力します。
setenv DISPLAY display-computer-name:n.n |
Bourne シェルを使用する場合は、次のように入力します。
DISPLAY=display-computer-name:n.n export DISPLAY |
Korn シェルを使用する場合は、次のように入力します。
export DISPLAY=display-computer-name:n.n |
display-computer-name には、ディスプレイコンピュータで /usr/bin/hostname を実行したときに表示される名前を入力します。
NFS マウントのファイルシステムに Sun Studio ソフトウェアをインストールするには、NFS パーティションがマウントされている場所に関係なく、サポートされているシステムでインストーラを実行する必要があります。次の手順では、サーバーは、インストールするソフトウェアが置かれる物理ディスクのあるマシン、クライアントは、インストーラを実行してサーバーからファイルシステムを NFS マウントするマシンです。
NFS マウントのファイルシステムとして製品イメージを共有する最良の方法は、サポートされている 1 台のシステムからそのイメージをエクスポートすることです。サーバーでインストーラを実行し、ソフトウェアがインストールされているディレクトリを共有設定します。次の NFS インストール手順は、NFS サーバーが製品でサポートされているプラットフォームでない場合にのみ使用します。
ファイルシステムをマウントしたら、グラフィカルユーザーインタフェース (Graphical User Interface、GUI) のインストーラまたは非 GUI のインストーラをクライアントマシンで実行して、Sun Studio 製品をサーバーにインストールできます。Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアのインストールディレクトリとして、ファイルシステムをマウントしたディレクトリを指定します。
ソフトウェアのインストールが終了すると、Solaris 10 OS が動作するあらゆるマシンで、ソフトウェアをインストールしたサーバーからファイルシステムをマウントして、ソフトウェアを実行できます。ソフトウェアを実行する各クライアントマシンには、必要な OS パッチをインストールする必要があります (付録 D パッチの識別番号と説明を参照)。パッチは、install_patches ユーティリティーを使用してインストールできます (「必要な Solaris OS パッチのインストール」を参照)。
NFS マウントのファイルシステムにインストールされた Sun Studio ソフトウェアをアンインストールするには、インストールに使用したのと同じクライアントマシンでアンインストーラを実行する必要があります。このとき、アンインストーラを実行する前にファイルシステムをマウントしておいてください。
サーバーマシンで、適切なオプションを付けてファイルシステムを共有設定します。インストーラを実行するクライアントマシンの root は、NFS ファイルシステムに対する完全なアクセス権を持っている必要があります。
share -F nfs -o root=client-machine,rw filesystem |
クライアントマシンで、読み取り/書き込みアクセス権付きで共有ファイルシステムをマウントします。
mount server-machine:filesystem installation-directory |
従来のリリースの Sun Studio ソフトウェア (Sun Studio 12 ソフトウェアまたはその前のリリース) をシステムにインストールしている場合、それをアンインストールするか、別のディレクトリに Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをインストールする必要があります。
英語専用インストーラを使用して Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアの英語専用リリースの一部のコンポーネントがインストールされている場合、複数言語インストーラを使用して英語ロケールの追加のコンポーネントをインストールできます。ただし、複数言語インストーラを使用して追加ロケール用の Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをインストールする前に、英語専用インストーラを使用してインストールされたすべての英語専用 Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをアンインストールする必要があります。
Sun Studio 10 ソフトウェア、Sun Studio 11 ソフトウェア、または Sun Studio 12 ソフトウェアを Solaris 10 システムにインストールしている場合、インストーラを正しいゾーンから実行する場合に限り、そのシステムに Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをインストールできます。
Sun Studio 10 ソフトウェアがインストールされた Solaris 10 システムでは、インストーラを大域ゾーンで実行する必要があります。これにより、Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをすべてのゾーンにインストールできます。
Sun Studio 11 ソフトウェアまたは Sun Studio 12 ソフトウェアがインストールされた Solaris 10 システムでは、インストーラを大域ゾーンまたはローカルゾーンで実行できますが、Sun Studio 12 Update 1 がインストールされるのは、インストーラを実行しているゾーンのみです。
従来のリリースの Sun Studio ソフトウェアがインストールされていない Solaris 10 システムでは、インストーラを大域ゾーンで実行して Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをすべてのゾーンにインストールしたり、インストーラをローカルゾーンで実行してソフトウェアをそのゾーンのみにインストールしたりできます。
Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをインストールするには、次の 2 通りの方法があります。
パッケージインストーラ、グラフィカルユーザーインタフェース (Graphical User Interface、GUI) モード |
グラフィカルユーザーインタフェースのインストーラは、一連のインストール手順ページを表示するインストールウィザードです。どのページでも、終了、前の手順に戻る、または次の手順に進む操作をできます。インストールディレクトリと、インストールする Sun Studio 12 Update 1 ソフトウェアをコンポーネント単位で選択できます。 |
パッケージインストーラ、非 GUI モード |
非 GUI モードのパッケージインストーラでは、メッセージが表示されずに、Sun Studio 12 Update 1 のすべてのコンポーネントがインストールされます。 |