Oracle Solaris Studio 12.2: パフォーマンスアナライザ

「関数」タブ

「関数」タブには、関数とそのメトリックスが一覧表示されます。メトリックスは、実験で収集されたデータから得られます。メトリックスは、排他的メトリックスまたは包括的メトリックスのいずれかになります。排他的メトリックスは、その関数自体のみによる使用を表します。包括的メトリックスは、関数とその関数が呼び出したすべての関数による使用を表します。

収集されたそれぞれの種類のデータで使用できるメトリックスのリストは、collect(1) のマニュアルページを参照してください。表示されるのは、メトリックスがゼロ以外の関数だけです。

時間メトリックスは秒で表示され、ミリ秒の精度で提供されます。百分率は 0.01% の精度で表示されます。メトリック値が正確にゼロである場合、その時間と百分率は「0」として表示されます。メトリック値が正確にゼロではなく、精度よりも小さい場合、その値は「0.000」として表示され、その百分率は「0.00」として表示されます。丸めのため、百分率は合計が正確に 100 % にならない場合もあります。カウントメトリックスは整数カウントとして示されます。

初めに表示されるメトリックスは、収集されたデータおよび各種 .er.rc ファイルから読み取られたデフォルト設定に基づいています。パフォーマンスアナライザを最初にインストールしたときのデフォルトは、次のようになります。

複数の種類のデータが収集された場合、各種類のデフォルトのメトリックスが表示されます。

表示されるメトリックスは、変更または再構成できます。詳細はオンラインヘルプを参照してください。

関数を検索するには、Find ツールを使用します。「検索」ツールの詳細については、「テキストとデータの検索」を参照してください。

単一の関数を選択するには、その関数をクリックします。

タブ内に隣接して表示された複数の関数を選択するには、グループの最初の関数を選択したあと、Shift キーを押したままグループの最後の関数をクリックします。

タブ内に表示された隣接していない複数の関数を選択するには、グループの最初の関数を選択したあと、Ctrl キーを押したまま、追加する関数を個々にクリックして選択します。

ツールバーの「フィルタ句を構成」ボタンをクリックすると、「データをフィルタ」ダイアログボックスが開き、その中で「詳細」タブが選択され、「フィルタ句」テキストボックスに「関数」タブで選択された 1 つまたは複数の項目を反映したフィルタ句が読み込まれます。

「関数」タブを右クリックして、コンテキストメニューを開き、選択した関数に対して定義済みフィルタを設定できます。コンテキストメニューには次の項目があります。

いずれかのオプションを選択すると、「データをフィルタ」ダイアログボックスが開き、その中で「詳細」タブが選択され、「フィルタ句」テキストボックスに選択したフィルタを実装するフィルタ式が表示されます。「設定」をクリックし、「適用」をクリックすると、データがフィルタされます。詳細は、「データのフィルタリング」を参照してください。