Oracle Solaris Studio 12.2: パフォーマンスアナライザ

「呼び出し元 - 呼び出し先」タブ

「呼び出し元 - 呼び出し先」タブには、コード内の関数間の呼び出し関係がパフォーマンスメトリックスとともに表示されます。「呼び出し元 - 呼び出し先」タブでは、1 度に呼び出し 1 つずつ、呼び出しスタックフラグメントが構築されるので、コード分岐のメトリックスを詳細に確認できます。

このタブには、一番上に「呼び出し元」パネル、中央に「スタックフラグメント」パネル、一番下に「呼び出し先」パネルの 3 つのパネルがあります。「呼び出し元 - 呼び出し先」タブを初めて開くと、「スタックフラグメント」パネル上の関数は、「関数」タブや「ソース」タブなど、ほかのアナライザタブで選択された関数になります。「呼び出し元」パネルには、「スタックフラグメント」パネル上の関数を呼び出す関数が一覧表示され、「呼び出し先」パネルには、「スタックフラグメント」パネル上の関数によって呼び出される関数が一覧表示されます。

1 度に呼び出し 1 つずつについて、呼び出し元と呼び出し先を呼び出しスタックに追加することにより、1 つの関数を中心にして呼び出しスタックフラグメントを構築できます。

「呼び出し元」パネルまたは「呼び出し先」パネル上の関数をダブルクリックするか、関数を 1 つ選択し、「追加」ボタンをクリックすることにより、スタックフラグメントに呼び出しを追加できます。同様に、呼び出しスタックフラグメントの一番上または一番下の関数をダブルクリックするか、一番上か一番下の関数を選択し、「削除」をクリックすることにより、関数呼び出しを削除できます。この追加または削除は、コンテキストメニューからでも実行できます。関数を右クリックし、該当するコマンドを選択します。

関数を選択し、「先頭を設定」、「中心を設定」、または「末尾を設定」を選択することにより、関数を呼び出しスタックフラグメントの先頭 (一番上)、中央、または末尾 (一番下) として設定できます。この新しい順序により、呼び出しスタックフラグメント内に現在あるほかの関数が「呼び出し元」領域と「呼び出し先」領域のいずれか、スタックフラグメント内の選択された関数の新しい場所との関係において適切な場所に移動します。

「スタックフラグメント」パネルの上にある「戻る」ボタンと「次へ」ボタンを使用すると、呼び出しスタックフラグメントへの変更履歴間を移動することができます。

スタックフラグメント内の関数を追加したり削除したりすると、メトリックスがフラグメント全体に対して計算され、そのフラグメント内の最後の関数の隣に表示されます。

「呼び出し元 - 呼び出し先」タブ内を右クリックして、コンテキストメニューを開き、選択された関数に対して定義済みのフィルタを設定できます。コンテキストメニューには次の項目があります。

いずれかのオプションを選択すると、「データをフィルタ」ダイアログボックスが開き、「詳細」タブが選択され、「フィルタ句」テキストボックスに、「フィルタの設定」で選択したフィルタを実装するフィルタ式が表示されます。「設定」をクリックし、「適用」をクリックすると、データがフィルタされます。詳細は、「データのフィルタリング」を参照してください。

「呼び出し元 - 呼び出し先」タブには、属性メトリックスが表示されます。

メトリックスについての詳細は、「関数レベルのメトリックス: 排他的、包括的、属性」を参照してください。