Oracle Solaris Studio 12.2: パフォーマンスアナライザ

「呼び出しツリー」タブ

「呼び出しツリー」タブでは、プログラムの動的な呼び出しグラフがツリー表示されます。各関数はノードとして表示され、展開したり折りたたんだりできます。展開された関数ノードには、その関数によって行われる関数呼び出しがすべて表示され、加えて、それらの関数呼び出しのパフォーマンスメトリックスも表示されます。ノードを選択すると、右側の「概要」タブに、関数呼び出しのメトリックスとその呼び出し先が表示されます。属性メトリックスに対して提供される割合は、プログラムメトリックス全体の割合になります。ツリーのデフォルトルートは <Total> で、関数ではありませんが、プログラムの全関数のパフォーマンスメトリックスの 100% を表します。

「呼び出しツリー」タブでは、特定の呼び出しトレースまで掘り下げて、どのトレースがパフォーマンスに一番大きく影響しているかを探ることができます。高いメトリック値を探しながら、プログラムの構造内を移動できます。


ヒント –

多くの時間を消費している分岐を簡単に見つけるには、任意のノードを右クリックし、「一番ホットな分岐を展開」を選択します。


「呼び出しツリー」タブを右クリックして、コンテキストメニューを開き、選択した関数に対して定義済みフィルタを設定できます。コンテキストメニューには次の項目があります。

いずれかのオプションを選択すると、「データをフィルタ」ダイアログボックスが開き、「詳細」タブが選択され、「フィルタ句」テキストボックスに、「フィルタの設定」で選択したフィルタを実装するフィルタ式が表示されます。「設定」をクリックし、「適用」をクリックすると、データがフィルタされます。詳細は、「データのフィルタリング」を参照してください。