Oracle Solaris Studio 12.2: パフォーマンスアナライザ

データ表示、右の区画

右の区画には、「MPI タイムラインコントロール」タブ、「MPI グラフコントロール」タブ、「概要」タブ、「イベント」タブ、「競合の詳細」タブ、「デッドロックの詳細」タブ、および「リーク」タブがあります。デフォルトでは、「概要」タブが表示されます。

「MPI タイムラインコントロール」タブ

「MPI タイムラインコントロール」タブは、「MPI タイムライン」タブのズーム、パン、イベントステップ、およびフィルタリングをサポートします。このタブには、「MPI タイムライン」タブに表示される MPI メッセージの割合を調整するコントロールがあります。

フィルタリングでは、ビューの現在のフィールドの外部にあるデータが、「MPI タイムライン」タブおよび「MPI グラフ」タブに表示されるデータセットから削除されます。フィルタを適用するには、「フィルタ」ボタンをクリックします。フィルタの戻るボタンは最後に適用したフィルタを取り消す場合に使用し、フィルタの進むボタンはフィルタを再適用する場合に使用します。フィルタは「MPI タイムライン」タブと「MPI グラフ」タブの間で共有されますが、現在のところそのほかのタブには適用されません。

メッセージスライダを調整して、表示されるメッセージの割合を制御できます。100% 未満に指定すると、最もコストの高いメッセージが優先されます。コストは、メッセージの送受信に費やされる時間で定義されます。

また、「MPI タイムラインコントロール」タブを使用して、「MPI タイムライン」タブでの機能やメッセージの選択に関する詳細を表示することもできます。

「MPI グラフコントロール」タブ

「MPI グラフコントロール」タブには、グラフの種類、X 軸と Y 軸のパラメータ、およびデータの集計に使用されるメトリックや演算子を制御するための、一連のドロップダウンリストがあります。「変更を表示更新する」をクリックすると、新しいグラフが描画されます。

フィルタリングでは、ビューの現在のフィールドの外部にあるデータが、「MPI タイムライン」タブおよび「MPI グラフ」タブに表示されるデータセットから削除されます。フィルタを適用するには、「フィルタ」ボタンをクリックします。フィルタの戻るボタンは最後に適用したフィルタを取り消す場合に使用し、フィルタの進むボタンはフィルタを再適用する場合に使用します。

また、「MPI グラフコントロール」タブを使用して、「MPI グラフ」タブでの選択に関する詳細を表示することもできます。

「概要」タブ

「概要」タブには、選択した関数やロードオブジェクトについて記録されたすべてのメトリックス (値と百分率)、および選択した関数やロードオブジェクトについての情報が表示されます。「概要」タブは、任意のタブで新しく関数やロードオブジェクトを選択するたびに更新されます。

「イベント」タブ

「イベント」タブには、イベントタイプ、リーフ関数、LWP ID、スレッド ID、および CPU ID など、「タイムライン」タブで選択されたイベントの詳細なデータが表示されます。データパネルの下に、スタック内の関数ごとに色分けされた呼び出しスタックが表示されます。呼び出しスタック内の関数をクリックすると、その関数が選択されます。

「タイムライン」タブで標本を選択すると、その標本番号、標本の開始時間と終了時間、および各マイクロステートで費やされた時間を示す色別のマイクロステートが「イベント」タブに表示されます。

「リーク」タブ

「リーク」タブには、「リーク一覧」タブ内で選択したリークまたは割り当ての詳細データが表示されます。「リーク」タブのデータパネルの下には、選択したリークまたは割り当てが検出されたときの呼び出しスタックが表示されます。呼び出しスタック内の関数をクリックすると、その関数が選択されます。

「競合の詳細」タブ

「競合の詳細」タブには、「競合」タブ内で選択したデータ競合の詳細データが表示されます。詳細は、『Oracle Solaris Studio 12.2: スレッドアナライザユーザーズガイド』を参照してください。

「デッドロックの詳細」タブ

「デッドロックの詳細」タブには、「デッドロック」タブ内で選択したデッドロックの詳細データが表示されます。詳細は、『Oracle Solaris Studio 12.2: スレッドアナライザユーザーズガイド』を参照してください。