Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

表示スコープの変更

次のコマンドは表示スコープを変更するもっとも一般的な方法です。

debug コマンドおよび attach コマンドは最初の表示スコープを設定します。

ブレークポイントに達すると、dbx によって表示スコープが現在の位置に設定されます。stack_find_source 環境変数 (dbx 環境変数の設定」参照) が ON に設定されている場合、dbx はソースコードを持っているスタックフレームを検索してアクティブにします。

up コマンド (up コマンド」参照)、down コマンド (down コマンド」参照)、frame number コマンド (frame コマンド」参照)、または pop コマンド (pop コマンド」参照) を使用して現在のスタックフレームを変更すると、新しいスタックフレームからのプログラムカウンタに従って dbx によって表示スコープが設定されます。

list コマンド (list コマンド」を参照) によって使用される行番号位置は、list function または list file コマンドを使用した場合にのみ表示スコープを変更します。表示スコープが設定されると、list コマンド用の行番号位置が表示スコープの最初の行番号に設定されます。続けて list コマンドを使用すると、list コマンド用の現在の行番号位置が更新されますが、現在のファイル内で行をリストしているかぎり表示スコープは変更されません。たとえば、次のように入力すると、dbx によって my_func のソースの開始位置がリストされ、表示スコープが my_func に変更されます。


(dbx) list my_func

次のように入力すると、dbx によって現在のソースファイル内の行 127 がリストされ、表示スコープは変更されません。


(dbx) list 127

file コマンドまたは func コマンドを使用して現在のファイルまたは現在の関数を変更すると、表示スコープも更新されます。