Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

スタックを上下に移動する

現在の関数以外の関数にある局所変数を調べることができます。

スタックの上方向への移動

呼び出しスタックを number で指定されたレベル分、上に (main に向かって) 移動するには、次のように入力します。


up [-h] [ number ]

number を指定しない場合、デフォルトは 1 レベルになります。詳細については、up コマンド」を参照してください。

スタックの下方向への移動

呼び出しスタックを number で指定されたレベル分、下に (現在の停止点に向かって) 移動するには、次のように入力します。


down [-h] [ number ]

number を指定しない場合、デフォルトは 1 レベルになります。詳細については、down コマンド」を参照してください。

特定フレームへの移動

frame コマンドは、up コマンドや down コマンドと同じような働きをします。where コマンドで得た番号を指定すると、その番号によって特定されるフレームに直接移動できます。


frame
frame -h
frame [-h] number
frame [-h] +[number]
frame [-h] -[number]

引数なしの frame コマンドは、現在のフレーム番号を出力します。number を指定すると、その番号によって示されるフレームに直接移動できます。"+" または "-" だけを指定すると、現在のフレームから 1 レベルだけ上 (+) または下 (-) に移動できます。また、正負の符号と number をともに指定すると、指定した数のレベルだけ上または下に移動できます。- h オプションを付けると、隠されたフレームもカウントされます。

pop コマンドを使用して特定のフレームに移動できます (「呼び出しスタックのポップ」参照)。