Oracle Solaris Studio 12.2: dbx コマンドによるデバッグ

概要

RTC は、統合的なデバッグ機能であり、コレクタによるパフォーマンスデータの収集時を除けば、実行時にあらゆるデバッグ機能を利用できます。

次に、RTC の機能を簡単に説明します。

-g フラグを付けてコンパイルすると、RTC エラーメッセージでのソース行番号の関連性が与えられます。RTC は、最適化 -O フラグによってコンパイルされたプログラムを検査することもできます。-g オプションによってコンパイルされていないプログラムについては、特殊な考慮事項があります。

RTC を実行するには、check コマンドを使用します。

RTC を使用する場合

大量のエラーが一度に検出されないようにするには、開発サイクルの初期段階、すなわちプログラムの構成要素となる個々のモジュールを開発する段階で RTC を使用します。この各モジュールを実行する単位テストを作成し、RTC を各モジュールごとに 1 回ずつ使用して検査を行います。これにより、一度に処理するエラーの数が減ります。すべてのモジュールを統合して完全なプログラムにした場合、新しいエラーはほとんど検出されません。エラー数をゼロにしたあとでモジュールに変更を加えた場合にのみ、RTC を再度実行してください。

RTC の必要条件

RTC を使用するには、次の要件を満たす必要があります。

実行時検査の制限については、「実行時検査の制限」を参照してください。