Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

8.2.2 ステップ 2: cscope プログラムの起動

デフォルトでは、cscope は現ディレクトリ内にあるすべての C、lex、および yacc のソースファイルのシンボル相互参照表、および現ディレクトリまたは標準位置内にあるすべてのインクルードヘッダーファイルのシンボル相互参照表を作成します。したがって、表示するプログラムのすべてのソースファイルが現ディレクトリにあり、かつそのヘッダーファイルが現ディレクトリまたは標準位置にある場合は、cscope を引数なしで起動します。


% cscope

特定のソースファイルを表示する場合は、そのファイルの名前を引数にして cscope を起動します。


% cscope file1.c file2.c file3.h

cscope のほかの起動方法については、「8.2.5 コマンド行オプション」を参照してください。

プログラムを表示するため、最初に cscope が使用されるときにシンボル相互参照表が作成されます。デフォルトでは、作成されたシンボル相互参照表は現ディレクトリ内の cscope.out ファイルに格納されます。そのあと cscope を再び起動すると、前回と比較してソースファイルが修正されていたとき、またはソースファイルのリストが異なるときだけ相互参照表が作成し直されます。相互参照表を再び作成する時には、変更されていないファイルのデータは前回の相互参照表からコピーされます。これによって、最初の作成時より作成速度が速くなり、起動時のスタートアップ時間も短くなります。