Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

B.2.75 -xautopar


注 –

このオプションは OpenMP の並列化命令を有効にしません。


複数プロセッサ用の自動並列化を有効にします。依存性の解析 (ループの繰り返し内部でのデータ依存性の解析) およびループ再構成を実行します。最適化が -xO3 以上でない場合は -xO3 に上げられ、警告が出されます。

独自のスレッド管理を行なっている場合には、-xautopar を使用しないでください。

実行速度を上げるには、マルチプロセッサシステムが必要です。シングルプロセッサシステムでは、通常、生成されたバイナリの実行速度は低下します。

並列化されたプログラムをマルチスレッド環境で実行するには、実行前に OMP_NUM_THREADS 環境変数を設定しておく必要があります。詳細は、『Solaris Studio OpenMP API ユーザーズガイド』を参照してください。

-xautopar を使用してコンパイルとリンクを 1 度に実行する場合、リンクには自動的にマイクロタスキングライブラリおよびスレッドに対して安全な C 実行時ライブラリが含まれます。-xautopar を使用してコンパイルとリンクを別々に実行する場合、リンクにも -xautopar を指定しなければいけません。表 A–2 に、コンパイル時とリンク時の両方に指定する必要があるコンパイラオプションの全一覧をまとめています。