Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

B.2.76 -xbinopt={prepare| off}

(SPARC) あとで最適化、変換、分析を行うために、バイナリを準備します。binopt(1) を参照してください。このオプションは、実行可能ファイルまたは共有オブジェクトの構築に使用できます。このオプションを有効にするには、最適化レベル -xO1 以上で使用する必要があります。このオプションを使用すると、構築したバイナリのサイズが少し増えます。

コンパイルとリンクを別々に行う場合は、両方の手順に -xbinopt を指定する必要があります。


example% cc -c -xO1 -xbinopt=prepare a.c b.c
example% cc -o myprog -xbinopt=prepare a.o

一部のソースコードがコンパイルに使用できない場合も、このオプションを使用してそのほかのコードがコンパイルされます。このとき、最終的なバイナリを作成するリンク手順で、このオプションを使用する必要があります。この場合、このオプションでコンパイルされたコードだけが最適化、変換、分析できます。

-xbinopt=prepare-g を指定してコンパイルすると、デバッグ情報が取り込まれるので、実行可能ファイルのサイズが増えます。デフォルトは -xbinopt=off です。