Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

B.2.79 -xc99[= o]

-xc99 オプションは、C99 規格 (『Programming Language - C (ISO/IEC 9899:1999)』) からの実装機能に対するコンパイラの認識状況を制御します。

o には、次の項目をコンマで区切って指定します。

表 B–16 -xc99 のフラグ

フラグ  

意味  

[no]_lib

1990 C 規格と 1999 C 規格の両方で使用されるルーチンの 1999 C 標準ライブラリ意味処理を有効 [無効] にします。 

all

サポートされている C99 言語機能に認識可能にして、1990 C 規格と 1999 C 規格の両方にあるルーチンの 1999 C 標準ライブラリ意味処理を有効にします。 

none

サポートされている C99 言語機能に認識不可にして、1990 C 規格と 1999 C 規格の両方にあるルーチンの 1999 C 標準ライブラリ意味処理を無効にします。 

-xc99 を指定しない場合は、コンパイラではデフォルトで -xc99=all,no_lib が設定されます。値を指定しないで -xc99 を指定すると、オプションは -xc99=all に設定されます。


注 –

コンパイラのサポートレベルは、デフォルトでは C99 規格の言語機能になりますが、Solaris 8 および Solaris 9 オペレーティングシステムが提供している標準のヘッダーファイル (/usr/include にある) は、1999 ISO/IEC C 規格に準拠していません。エラーメッセージが生成される場合は、-xc99=none を指定して、前述のヘッダー用に 1990 ISO/IEC C 規格を使用してみてください。


1990 C 規格と 1999 C 規格の両方にあるルーチンの 1999 C 標準ライブラリ意味処理は、Solaris 8 および Solaris 9 ソフトウェアで使用できず、このため有効にすることはできません。Solaris 8 または 9 で直接または間接に -xc99=lib が指定された場合は、エラーメッセージが発行されます。