c には次のいずれかを指定します。generic、old、super、super2、micro、micro2、hyper、hyper2、powerup、ultra、 ultra2、ultra2e、ultra2i、ultra3、ultra3cu、pentium、pentium_pro
このオプションは単独でも使用できますが、-xtarget オプションが展開されたものの一部です。このオプションの主な目的は、-xtarget オプションにより指定される値を変更することです。
このオプションは、処理対象となるプロセッサを指定することによって、タイミング特性を指定します。xchip=c は次のものに影響を与えます。
命令の順序 (スケジューリング)
コンパイラが分岐を使用する方法
意味が同じもので代用できる場合に使用する命令
次の表は、SPARC プラットフォーム向けの -xchip の値をまとめています。
表 B–21 SPARC 向けの -xchip のフラグ| フラグ | 意味 | 
|---|---|
| generic | ほとんどの SPARC で良好なパフォーマンスとなるタイミング特性を使用します。 これはデフォルトです。ほとんどのプロセッサに良好なパフォーマンスを提供し、どのプロセッサでも著しいパフォーマンス低下が生じないような最適のタイミング特性を使用するようにコンパイラに指示します。 | 
| native | ホスト環境に対して最適化されたパラメータを設定します。 | 
| old | SuperSPARC 以前のプロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| sparc64vi | SPARC64 VI プロセッサ用に最適化します。 | 
| sparc64vii | SPARC64 VII プロセッサ用に最適化します。 | 
| super | SuperSPARC プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| super2 | SuperSPARC II プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| micro | microSPARC プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| micro2 | microSPARC II プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| hyper | hyperSPARC プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| hyper2 | hyperSPARC II プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| powerup | Weitek PowerUP プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| ultra | UltraSPARC プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| ultra2 | UltraSPARC II プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| ultra2e | UltraSPARC IIe プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| ultra2i | UltraSPARC IIi プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| ultra3 | UltraSPARC III プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| ultra3cu | UltraSPARC III Cu プロセッサのタイミング属性を使用します。 | 
| ultra3i | UltraSPARC IIIi プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| ultra4 | UltraSPARC プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| ultra4plus | UltraSPARC IVplus プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| ultraT1 | UltraSPARC T1 プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| ultraT2 | UltraSPARC T2 プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| ultraT2plus | UltraSPARC T2+ プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
| ultraT3 | UltraSPARC T3 プロセッサのタイミング特性を使用します。 | 
次の表は、x86 プラットフォーム向けの -xchip の値をまとめています。
表 B–22 x86 向けの -xchip のフラグ| フラグ | 意味 | 
|---|---|
| generic | ほとんどの x86 アーキテクチャーで良好なパフォーマンスとなるタイミング特性を使用します。 これはデフォルトです。ほとんどのプロセッサに良好なパフォーマンスを提供し、どのプロセッサでも著しいパフォーマンス低下が生じないような最適のタイミング特性を使用するようにコンパイラに指示します。 | 
| native | ホスト環境に対して最適化されたパラメータを設定します。 | 
| core2 | Intel Core2 プロセッサ用に最適化します。 | 
| nehalem | Intel Nehalem プロセッサ用に最適化します。 | 
| opteron | AMD Opteron プロセッサ用に最適化します。 | 
| penryn | Intel Penryn プロセッサ用に最適化します。 | 
| pentium | x86 pentium アーキテクチャーのタイミング特性を使用します。 | 
| pentium_pro | x86 pentium_pro アーキテクチャーのタイミング特性を使用します。 | 
| pentium3 | x86 Pentium 3 アーキテクチャーのタイミング特性を使用します。 | 
| pentium4 | x86 Pentium 4 アーキテクチャーのタイミング特性を使用します。 | 
| amdfam10 | AMD AMDFAM10 プロセッサ用に最適化します。 |