Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

B.2.85 -xchip[= c]

オプティマイザ用のプロセッサを指定します。

c には次のいずれかを指定します。genericoldsupersuper2micromicro2hyperhyper2powerupultraultra2ultra2eultra2iultra3ultra3cupentiumpentium_pro

このオプションは単独でも使用できますが、-xtarget オプションが展開されたものの一部です。このオプションのな目的は、-xtarget オプションにより指定される値を変更することです。

このオプションは、処理対象となるプロセッサを指定することによって、タイミング特性を指定します。xchip=c は次のものに影響を与えます。

次の表は、SPARC プラットフォーム向けの -xchip の値をまとめています。

表 B–21 SPARC 向けの -xchip のフラグ

フラグ  

意味  

generic

ほとんどの SPARC で良好なパフォーマンスとなるタイミング特性を使用します。 

これはデフォルトです。ほとんどのプロセッサに良好なパフォーマンスを提供し、どのプロセッサでも著しいパフォーマンス低下が生じないような最適のタイミング特性を使用するようにコンパイラに指示します。 

native 

ホスト環境に対して最適化されたパラメータを設定します。 

old

SuperSPARC 以前のプロセッサのタイミング特性を使用します。 

sparc64vi

SPARC64 VI プロセッサ用に最適化します。 

sparc64vii

SPARC64 VII プロセッサ用に最適化します。 

super

SuperSPARC プロセッサのタイミング特性を使用します。 

super2

SuperSPARC II プロセッサのタイミング特性を使用します。 

micro

microSPARC プロセッサのタイミング特性を使用します。 

micro2

microSPARC II プロセッサのタイミング特性を使用します。 

hyper

hyperSPARC プロセッサのタイミング特性を使用します。 

hyper2

hyperSPARC II プロセッサのタイミング特性を使用します。 

powerup

Weitek PowerUP プロセッサのタイミング特性を使用します。 

ultra

UltraSPARC プロセッサのタイミング特性を使用します。 

ultra2

UltraSPARC II プロセッサのタイミング特性を使用します。 

ultra2e

UltraSPARC IIe プロセッサのタイミング特性を使用します。 

ultra2i

UltraSPARC IIi プロセッサのタイミング特性を使用します。 

ultra3

UltraSPARC III プロセッサのタイミング特性を使用します。 

ultra3cu

UltraSPARC III Cu プロセッサのタイミング属性を使用します。 

ultra3i

UltraSPARC IIIi プロセッサのタイミング特性を使用します。 

ultra4

UltraSPARC プロセッサのタイミング特性を使用します。 

ultra4plus

UltraSPARC IVplus プロセッサのタイミング特性を使用します。 

ultraT1

UltraSPARC T1 プロセッサのタイミング特性を使用します。 

ultraT2

UltraSPARC T2 プロセッサのタイミング特性を使用します。 

ultraT2plus

UltraSPARC T2+ プロセッサのタイミング特性を使用します。 

ultraT3

UltraSPARC T3 プロセッサのタイミング特性を使用します。 

次の表は、x86 プラットフォーム向けの -xchip の値をまとめています。

表 B–22 x86 向けの -xchip のフラグ

フラグ  

意味  

generic

ほとんどの x86 アーキテクチャーで良好なパフォーマンスとなるタイミング特性を使用します。 

これはデフォルトです。ほとんどのプロセッサに良好なパフォーマンスを提供し、どのプロセッサでも著しいパフォーマンス低下が生じないような最適のタイミング特性を使用するようにコンパイラに指示します。 

native

ホスト環境に対して最適化されたパラメータを設定します。 

core2

Intel Core2 プロセッサ用に最適化します。 

nehalem

Intel Nehalem プロセッサ用に最適化します。 

opteron

AMD Opteron プロセッサ用に最適化します。 

penryn

Intel Penryn プロセッサ用に最適化します。 

pentium

x86 pentium アーキテクチャーのタイミング特性を使用します。 

pentium_pro

x86 pentium_pro アーキテクチャーのタイミング特性を使用します。 

pentium3

x86 Pentium 3 アーキテクチャーのタイミング特性を使用します。 

pentium4

x86 Pentium 4 アーキテクチャーのタイミング特性を使用します。 

amdfam10

AMD AMDFAM10 プロセッサ用に最適化します。