次の表は、x86 プラットフォームでの最適化処理について説明しています。
表 B–34 x86 プラットフォームでの -xO のフラグ
値 |
意味 |
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-xO1 |
デフォルトの最適化での 1 つの段階のほかに、メモリーからの引数の事前ロードと、クロスジャンプ (末尾融合) を行います。 |
-xO2 |
高レベルと低レベルの両方の命令をスケジュールし、改良されたスピルコードの解析、ループ中のメモリー参照の除去、レジスタの寿命解析、高度なレジスタ割り当て、大域的な共通部分式の除去を行います。 |
-xO3 |
レベル 2 で行う最適化のほかに、ループの削減と帰納変数の除去を行います。 |
-xO4 |
-xO3 レベルで行う最適化レベルに加えて、同じファイルに含まれる関数のインライン展開も自動的に行われます。インライン展開を自動的に行なった場合、通常は実行速度が速くなりますが、遅くなることもあります。一般にこのレベルを使用するとコードサイズが大きくなります。 |
-xO5 |
最高レベルの最適化を行います。この最適化アルゴリズムは、コンパイルの所要時間が長く、また実行時間が確実に短縮される保証がありません。たとえば、エクスポートされた関数が局所的に呼び出されるような関数の入口を設定する、スピルコードを最適化する、命令スケジュールを向上するための解析を追加するなどがあります。 |
デバッグについての詳細は、『『Solaris Studio: dbx コマンドによるデバッグ』』を参照してください。最適化についての詳細は、『『Solaris Studio 12: パフォーマンスアナライザ』』マニュアルを参照してください。
-xldscope および -xmaxopt も参照してください。