Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

C.1.12 ライブラリ関数 (J.3.12)

abort によって wait(3C) または waitpid(3C) から使用できるようにされたステータスが、SIGABRT シグナルで終了されたプロセスのステータスになります。abort(3C)、exit(1)、および _Exit(2) のマニュアルページを参照してください。

exit または _Exit によって返される終了ステータスは、呼び出し側のプロセスの親プロセスが行なっていた処理によって異なります。

呼び出し側プロセスの親プロセスが wait(3C) か wait3(3C)、waitid(2)、waitpid(3C) のどれかを実行していて、その SA_NOCLDWAIT フラグの設定がなく、かつ SIGCHLDSIG_IGN に設定していなかった場合、親プロセスは呼び出し側プロセスの終了の通知を受け、ステータスの下位 8 ビット (すなわち、ビット 0377) を使用できるようになります。親が待ち状態ではない場合は、そのあと、親が wait()、wait3()、 waitid()、waitpid() のどれかを実行した時点で子のステータスを利用できるようになります。