Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

F.2.2 浮動小数点表現

floatdoublelong double のデータ要素は、ISO IEEE 754-1985 規格に従って次の式のように表現されます。

(-1)s *2(e - bias) *[j.f]

ここで

IEEE Single および Double の場合、j は常に暗黙的です。バイアス付きの指数が 0 の場合、f が 0 でない限り、j は 0 で、結果として生成される数値は非正規数です。バイアス付きの指数が 0 より大きい場合、数値が有限である限り j は 1 です。

Intel 80 ビット拡張の場合、j は常に明示的です。

各ビットの位置は次の表のとおりです。

表 F–6 float の表現

ビット数  

名  

31 

符号 

23- 30 

バイアス付きの指数 

0- 22 

仮数部 

表 F–7 double の表現

ビット数  

名  

63 

符号 

52- 62 

バイアス付きの指数 

0- 51 

仮数部 

表 F–8 long double の表現 (SPARC)

ビット数  

名  

127 

符号 

112- 126 

バイアス付きの指数 

0- 111 

仮数部 

表 F–9 long double の表現 (x86)

ビット数  

名  

80- 95 

使用されない 

79 

符号 

64- 78 

バイアス付きの指数 

63 

先行ビット 

0- 62 

仮数部 

詳細については、『数値計算ガイド』を参照してください。