Oracle Solaris Studio 12.2: C ユーザーガイド

1.3 バイナリの互換性の妥当性検査

Solaris システムの Solaris Studio 11 以降では、Solaris Studio コンパイラによってコンパイルされたプログラムのバイナリには、そのコンパイル済みバイナリによって想定されている命令セットを示すアーキテクチャーハードウェアフラグが付いています。実行時にこれらのマーカーフラグが検査され、実行しようとしているハードウェアで、そのバイナリが実行できることが確認されます。

これらのアーキテクチャーハードウェアフラグを含まないプログラムを、適切な機能または命令セット拡張に対応していないプラットフォームで実行すると、セグメント例外、または明示的な警告メッセージなしの不正な結果が発生することがあります。

このことは、.il インラインアセンブリ言語関数を使用しているプログラムや、SSE、SSE2、SSE2a、SSE3 の命令、およびより新しい命令と拡張機能を利用している __asm() アセンブラコードにも当てはまります。