Oracle Solaris Studio 12.2 リリースの新機能

互換性

Sun Performance Library 内の LAPACK 3.1.1 ルーチンは、1.x、2.0、3.0 を含む従来のバージョンの LAPACK のユーザールーチン、および LAPACK 3.1.1 のすべてのルーチンと互換性があります。ただし、LAPACK 3.1.1 の内部の変更により、内部ルーチンとの互換性を保証できません。

互換性のない可能性がある内部ルーチンは、Netlib が提供している LAPACK ソースコードの中では auxiliary ルーチンと呼ばれています。『LAPACK User's Guide』に auxiliary ルーチンに関する情報があります。このガイドは、http://www.siam.org/ にある SIAM (Society for Industrial and Applied Mathematics) から入手できます。

LAPACK の auxiliary ルーチンのユーザーインタフェースは、LAPACK のリリースごとに変えることができるので、Sun Performane Library でも LAPACK の auxiliary ルーチンのユーザーインタフェースを変更できます。LAPACK 3.1.1 と互換性のある auxiliary ルーチンは、通常、ユーザーによる呼び出しに使用できますが、auxiliary ルーチンについてはマニュアルへの記載、テスト、およびサポートが特にされていません。LAPACK の auxiliary ルーチンのユーザーインタフェースは、Sun Performance Library の将来のリリースで変更される可能性があることに注意してください。そのため、ユーザーインタフェースは、該当バージョンの Sun Performance Library でサポートされる LAPACK のバージョンに対応します。