この章では、Desktop Manager の機能と使用法について説明します。
Desktop Manager を使用するために、次の用語を理解しておいてください。
「構成リポジトリ」:組織とドメインツリーのコンテナ。プロファイルが保存されます。
「ドメイン」:ドメインツリー内の要素。コンピュータネットワークにおける階層領域を表します。複数のドメインとホストを含むことがあります。
「要素」:構成データを割り当てることができる論理オブジェクト。Desktop Manager で既知の実体の例として、ユーザー、役割 / グループ、および組織があります。
「LDAP」:Lightweight Directory Access Protocol の略。LDAP は TCP/IP 上で動作するディレクトリサービスプロトコルです。LDAP の詳細は、RFC 1777 (The Lightweight Directory Access Protocol) で定められています。
「組織」:組織ツリー内の要素。「コールセンター」など、組織またはサブ組織を表します。複数の組織、ユーザー、または役割を含むことがあります。
「プロファイル」:構成設定のための名前付きのコンテナ。構成リポジトリに保存され、要素に割り当てることができます。
構成リポジトリは、アプリケーションを構成するために必要な構成データのための保存場所であり、プロファイルと各要素の割り当てデータとともに組織階層情報が保存されます。「構成リポジトリ」ウィンドウで、新しいリポジトリの作成のほか、既存のリポジトリの操作および同期を行えます。
「構成リポジトリ」ウィンドウは、マストヘッドと「構成リポジトリ」リストで構成されます。
マストヘッドには、一般的なリンクが多数あります。マストヘッドの上部には、4 つのリンクを持つユーティリティバーがあります。以下に、左から順にこれらのリンクについて説明します。
「コンソール」ボタンは、Java Web Console の起動ページを開きます。
「バージョン」ボタンは、Desktop Manager のバージョン情報を表示するウィンドウを開きます。
「ログアウト」ボタンは、Java Web Console に続いて Configuration Manager からログアウトして「ログイン」ページに戻ります。
「ヘルプ」ボタンは、オンラインヘルプページを開きます。
マストヘッドの下のセクションには、製品名、サーバー名、および現在ログインしている管理者の名前が表示されます。
「構成リポジトリ」テーブルは、次の 5 つの列で構成されます。
リポジトリを選択するチェックボックスがある「選択」列
1 つ以上のリポジトリを選択することによって、「削除」、「名前の変更」、および「同期」の機能が有効になります。
リポジトリを選択すると、「新規作成」ボタンは無効になります。
「名前」: リポジトリの名前が表示されます
「名前」列内の表示はリンクです。リンクのいずれかをクリックすると、「構成リポジトリ」ビューが選択したリポジトリの「プロファイルエディタ」ページに置き換わります。
「種類」: LDAP、ファイル、またはハイブリッドの 3 つのタイプのいずれかです。
「LDAP」: LDAP リポジトリは、会社の組織構造 (ユーザー、組織、ホスト、ドメインなど) を LDAP サーバーから読み取り、同じ LDAP サーバーを使用して構成設定の読み取りおよび書き込みを行います。
「ファイル」: ファイルリポジトリは、会社の組織構造をファイルシステムから読み取り、同じファイルシステムを使用して構成設定の読み取りおよび書き込みを行います。
「ハイブリッド」: ハイブリッドリポジトリは、会社の組織構造を LDAP サーバーから読み取り、次にファイルシステムで構成設定ンの読み取りおよび書き込みを行います。
「組織データの場所」: ファイルリポジトリの場合はファイル、LDAP やハイブリッドリポジトリの場合は LDAP URL です。組織データの保存場所を示します。
「プロファイルデータの場所」: ファイルリポジトリの場合はファイル、LDAP やハイブリッドリポジトリの場合は LDAP URL です。構成設定の保存場所を示します。プロファイルは、ユーザー、組織、ホスト、およびドメインに割り当てられている構成設定の、名前を付けられた集まりです。
「構成リポジトリ」テーブルでは、次の操作を実行できます。
「新規作成」: 新しい構成リポジトリを作成します
「削除」: 既存の構成リポジトリを削除します
「名前の変更」: 構成リポジトリの名前を変更します
「同期」: 構成リポジトリの同期をとります。
1 つまたは 2 つのリポジトリを選択した場合にのみ、この機能は有効になります
構成リポジトリは、各要素のプロファイルと各要素の割り当てデータとともに組織階層情報が保存される場所です。
「構成リポジトリ」テーブルで「新規作成」ボタンをクリックします。
「構成リポジトリの新規作成」ウィザードが開きます。このウィザードを使用すると、Desktop Manager で使用する構成リポジトリが作成されます。
「リポジトリ名」フィールドに新しい構成リポジトリの名前を入力し、「新規作成」をクリックします。
「リポジトリの種類」リストからリポジトリのタイプを選択します。
ウィザードを使用すると、次の 3 つのタイプのリポジトリを構成できます。
「LDAP」: 階層が LDAP から取得され、すべてのデータが LDAP に保存されます。
「ファイルベース」: 階層がファイルから取得され、すべてのデータがディレクトリおよびファイルに保存されます。
「ハイブリッド」: 階層が LDAP から取得され、すべてのデータがディレクトリおよびファイルに保存されます。
「次へ」ボタンをクリックします。
リポジトリのために構成する LDAP サーバーの詳細を入力します。
サーバーが実行されるホスト名およびポートが必要です。SSL を使用してサーバーに接続するかどうかも選択できます。
SSL を使用してサーバーに接続するには、適切な証明書が Desktop Manager キーストアにある必要があります。キーストアは /etc/opt/webconsole/keystore にあります。認証局または LDAP 証明書がそのキーストアにある必要があります。証明書をその場所に追加するには、次のコマンドを実行します。
keytool -import -file <certificate file> -keystore /etc/opt/webconsole/keystore |
このキーストアのデフォルトのパスワードは changeit です。新しい証明書が Desktop Manager によって認識されるようにするには、smcwebserver 再起動コマンドを使用して Java Web Console を再起動する必要があります。
これまでの手順で選択した内容によって以降の手順は異なります。ウィザードに表示される指示に従ってください。
ファイルベースリポジトリまたはハイブリッドリポジトリの作成用にその URL が指定されるディレクトリは、ユーザー noaccess およびグループ noaccess によって所有され、アクセス権が 755 に設定されている必要があります。その結果、ユーザー noaccess には読み取りおよび書き込みアクセス権、他のすべてのユーザーには読み取り専用アクセス権が与えられます。
削除する構成リポジトリに対応するチェックボックスを選択します。
「削除」ボタンをクリックします。
確認ダイアログが表示されます。
その構成リポジトリを削除する場合は、確認ダイアログの「了解」ボタンをクリックします。
名前を変更する構成リポジトリに対応するチェックボックスを選択します。
「名前の変更」ボタンをクリックします。
「名前の変更」ダイアログが表示されます。
ダイアログのテキストフィールドに構成リポジトリの新しい名前を入力し、「了解」をクリックします。
Desktop Manager では、複数のバックエンドを並行して管理することができます。そのため、テスト用のバックエンドと最終本稼働用のバックエンドを定義できます。つまり、最初に構成の変更をテストバックエンドで定義および評価します。そのあとでテストバックエンドの一部または全体と本稼働バックエンドの同期をとることによって、必要な変更を本稼働システムにすばやく安全に適用できます。この方法は、本稼働バックエンドの単なるバックアップと復元の操作にも使用できます。「同期」ウィンドウで、このような同期を実行することができます。
「構成リポジトリ」ウィンドウで、同期をとるリポジトリを選択します。
「同期」ウィンドウが表示されます。
「ソース構成リポジトリ」リストからソースリポジトリを選択します。
変更のソースとして使用するソースリポジトリを変更できます。このリポジトリは変更されません。
(省略可能) 「ソースの開始点」の横の「変更」ボタンをクリックすることによって、ソースリポジトリを制限できます。
これは、同期のソース開始点としてルート以外の別の要素を指定します。
目的の組織要素またはドメイン要素にナビゲートできるダイアログが表示されます。要素を選択すると、「ソースの開始点」に新しいパスが反映されます。
「ターゲット構成リポジトリ」リストからターゲットリポジトリを選択します。
変更のターゲットとして使用するターゲットリポジトリを変更できます。このリポジトリは変更されます。
(省略可能) 「ターゲットの開始点」の横の「変更」ボタンをクリックすることによって、ターゲットリポジトリを制限できます。
これは、同期のターゲットとしてルート以外の別の要素を指定します。
目的の組織要素またはドメイン要素にナビゲートできるダイアログが表示されます。要素を選択すると、「ターゲットの開始点」に新しいパスが反映されます。
「比較」ボタンをクリックします。
2 つのツリーが比較され、すべての相違がテーブルに表示されます。
同期をとるプロファイルを含むテーブルの行の横にあるチェックボックスを選択し、「同期」ボタンをクリックします。
同期が完了すると、選択したプロファイルについて、ターゲットリポジトリがソースリポジトリと一致します。
「プロファイル - ツリー表示」ページには、要素に現在割り当てられているすべての使用可能なプロファイルが表示されます。ページの左側は、プロファイルを見つけるためにツリー階層全体を参照できるナビゲーション領域です。ページの右側は、ナビゲーション領域で選択したプロファイルに関する情報が表示されるコンテンツ領域です。
ナビゲーションツリーは、組織ツリーおよびドメインツリーを参照して要素を選択するために使用します。ツリーは要素の階層を反映します。ノードにサブノードがある場合、ノード名の左に青の三角形が表示されます。その青の三角形をクリックすると、ノードが展開されてサブノードが表示されます。
デフォルトでは、ノードを展開して表示されるサブノードは 10 までです。10 を超えるサブノードがある場合、11 番目の「ノード」は要素とはされず、「... 一部の要素が表示されていません」として表示されていないノードがあることを示します。この「ノード」をクリックすると「Find (検索)」機能が開きます。
要素を選択するには、ツリーをナビゲートして目的の要素をクリックします。要素を選択すると、その要素が強調表示され、割り当てられているプロファイルと継承されているプロファイルがコンテンツ領域に表示されます。
ナビゲーションにおいて、ツリー階層の要素を見つけるための再帰的検索のメカニズム (「要素の検索」を参照) および再帰以外の検索のメカニズム (「「Find (検索)」機能の使用法」を参照) も提供されます。「検索」ボタンをクリックすると、「検索」ウィンドウが表示されます。
「Search (検索)」機能によって、ドメイン階層または組織階層の要素を再帰的に検索することができます。要素の直接の子だけでなく、すべての子孫が検索されます。要素の直接の子のみを検索するには、「Find (検索)」機能を使用します。
表示された「検索」ウィンドウでは、より詳細な検索を実行することもできます。
「Search (検索)」機能は LDAP リポジトリとハイブリッドリポジトリをサポートするのみで、ファイルベースリポジトリをサポートしません。ファイルベースリポジトリで検索を実行しても、結果として常に「検出された要素 (0)」と報告されます。
検索する要素の名前またはその一部を「検索」フィールドに入力します。
検索は、大文字と小文字を区別せず、完全一致ではありません。たとえば、検索文字列の「bc」は「ABC」および「bcd」に一致します。アスタリスク (*) は検索文字列内の任意の文字列を示します。検索文字列の任意の場所に複数のアスタリスクを使用できます。このフィールドを空にした場合、検索文字列として「*」を指定したフィールドと同じになります。
「検索」ボタンをクリックします。
「検索」ウィンドウが表示されます。ナビゲーション領域の「検索」フィールドに入力した文字列が「検索」ウィンドウの「検索」フィールドに移動し、その文字列の検索が自動的に開始されます。検索結果は結果テーブルに表示され、検出された要素の名前、種類、およびパスが示されます。
表示される結果の最大数は 100 です。
検索で何も検出されなかった場合、またはナビゲーション領域の「検索」フィールドを空白のままにした場合、「検索」ウィンドウの「検索」フィールドに要素の名前を入力できます。
「ドメインを検索」のように特定の要素タイプを検索するには、「検索」フィールドの横にあるタイプ修飾子のリストを使用します。
必要な場合は、「詳細オプションの表示」ボタンをクリックして、詳細オプションを検索に追加します。
詳細オプションの構成は、次のとおりです。
「範囲」: 検索アルゴリズムがツリーのトラバースを開始する要素を決定できます。
「1 ページに表示される検索結果」: 結果テーブルの各ページに表示される結果の数を決定できます。
もう一度「検索」ボタンをクリックすると、新たに変更した検索の結果が表示されます。
「リセット」ボタンをクリックした場合、すべての検索パラメータがデフォルトに変更され、「検索」フィールドがクリアされます。
「Find (検索)」機能によって、展開した要素の「直接の」子であるすべての要素を限定的に検索することができます。これは、要素の再帰的検索を行う Search (検索) 機能とは異なります。
ナビゲーションツリーの「一部の要素が表示されていません」ノードをクリックします。
「検索」ウィンドウが表示されます。
「検索」フィールドに必要な文字列全体または一部を入力します。
検索は、大文字と小文字を区別せず、完全一致ではありません。たとえば、検索文字列の「bc」は「ABC」および「bcd」に一致します。アスタリスク (*) は検索文字列内の任意の文字列を示します。検索文字列の任意の場所に複数のアスタリスクを使用できます。このフィールドを空にした場合、検索文字列として「*」を指定したフィールドと同じになります。
「検索」ボタンをクリックします。
結果のリストが表示されます。表示される結果の最大数は 100 です。
検出された要素をナビゲーションツリーに追加するには、結果リストにある目的の要素をクリックします。
「検索」ウィンドウが閉じ、ナビゲーションツリーのサブノードのリストに要素が追加されます。
要素を選択すると、「プロファイル - ツリー表示」ページのコンテンツ領域に、要素に関する情報が表示されます。コンテンツ領域には、次のテーブルが最大 3 つ表示されます。
「割り当てられているプロファイル」テーブル: このテーブルは常に表示されます。このテーブルには、現在選択されている要素に割り当てられているプロファイルが示されます。「名前」、「作成者」、「変更日時」の 3 つの列があります。「変更日時」列は、プロファイルの設定が変更されたときにのみ変更され、プロファイルの名前変更、移動、または優先順位変更では変更されません。
「継承されたプロファイル」テーブル: このテーブルは、選択した要素より階層の上位にある要素に割り当てられているプロファイルがある場合に表示されます。そのプロファイルがテーブルに示されます。「名前」、「割り当て先」の 2 つの列があります。「割り当て先」は、プロファイルが割り当てられている要素のパスおよび名前を示します。
「ユーザー」テーブルまたは「役割」テーブル: このテーブルは、「ユーザー」タイプまたは「役割」タイプの要素を選択したときに表示されます。要素が少なくとも 1 つの役割のメンバーであるユーザーの場合、「役割」テーブルにその役割が示されます。要素がメンバーを持つ役割である場合、「ユーザー」テーブルにそのメンバーが示されます。
「新規作成」ボタンをクリックします。
プロファイルエディタが開きます。
プロファイルエディタによって示される指示に従います。
プロファイルエディタを使用して新しいプロファイルを作成する方法の詳細は、 「プロファイルエディタ」を参照してください。
新しいプロファイルの作成を終了すると、現在選択している要素に自動的に割り当てられます。
削除するプロファイルに対応するチェックボックスを選択します。
確認ダイアログが表示されます。
「削除」は、すべての割り当てを消去し、プロファイルを物理的に削除するので注意が必要です。削除を元に戻すことはできません。プロファイルを削除すると、現在の要素以外の要素への割り当ても消去されます。1 つの要素からプロファイル割り当てを消去するだけの場合は、「割り当て解除」を使用してください。
「削除」ボタンをクリックします。
プロファイルの削除を確認したら、確認ダイアログの「了解」ボタンをクリックします。
「プロファイルの割り当て」ボタンをクリックします。
ダイアログが開き、選択した要素に割り当てることができるすべてのプロファイルが一覧表示されます。
選択した要素にすでに割り当てられているプロファイル、およびその要素またはそれより上位の要素で格納されていないプロファイルは表示されません。
表示されているプロファイルを 1 つ以上選択し、「了解」をクリックします。
新たに割り当てられたプロファイルが「割り当てられているプロファイル」テーブルに表示されます。
割り当てを解除するプロファイルに対応するチェックボックスを選択します。
「プロファイルの割り当て解除」ボタンをクリックします。
プロファイルが割り当て解除され、「割り当てられているプロファイル」テーブルから消えます。
警告ダイアログが表示されないので、誤って「プロファイルの割り当て解除」ボタンをクリックした場合は、「プロファイルの割り当て解除」機能を使用して元に戻してください。
名前を変更するプロファイルに対応するチェックボックスを選択します。
アクションリストから「名前の変更」を選択します。
「名前の変更」ダイアログが表示されます。
ダイアログのテキストフィールドにプロファイルの新しい名前を入力し、「了解」をクリックします。
コピーまたは移動するプロファイルに対応するチェックボックスを選択します。
アクションリストから「コピーと移動」を選択します。
「コピーと移動」ウィザードが表示されます。
「コピーと移動」ウィザードに表示される指示に従ってタスクを実行します。
チェックボックスがすべて選択されていないことを確認します。
アクションリストから「インポート」を選択します。
「プロファイルのインポート」ダイアログが表示されます。
インポートするファイルのパスを入力します。または、「参照」ボタンをクリックし、オペレーティングシステムのデフォルトのファイル選択ダイアログからファイルを選択します。
「インポート」ボタンをクリックします。
エクスポートするプロファイルに対応するチェックボックスを選択します。
アクションリストから「エクスポート」を選択します。
ファイルのエクスポート先の場所を指定できるダイアログが表示されます。
ダイアログの「ディスクに保存」オプションを選択し、「了解」をクリックします。
エクスポートファイルを保存する場所を選択し、「了解」をクリックします。
「有効な設定」は、組織、ドメイン、ホストなどの特定要素の有効な構成設定を示す読み取り専用のビューです。
特定ユーザーの有効な設定は、関連する組織レベル、役割、およびユーザーに保存されている構成設定が含まれるマージ処理の結果です。選択した要素のマージされた構成設定を別々の「有効な設定」ウィンドウに表示することができます。これによって、簡単に検証することが可能であり、エラーデバッグもできます。「有効な設定」レポートは印字したり、保管の目的で保存することもできます。
「割り当てられているプロファイル」テーブルの「有効な設定」ボタンをクリックします。
表示されるウィンドウに、ナビゲーションツリーで選択した要素の有効な設定が表示されます。
「有効な設定」ウィンドウは、次の 2 つのセクションで構成されます。
「有効な設定パラメータの変更」セクションでは、「有効な設定の生成方法」領域によって、考慮するツリーを選択できます。「ドメインツリーから要素を選択」オプションによって、「有効な設定」レポートを生成する実体を選択できます。「参照」ボタンを使用すると、組織ツリーまたはドメインツリーの要素を選択できます。
「有効な設定」セクションでは、次が表示されます。
選択した要素の階層内の場所とホスト名。
現在の有効な設定レポートを生成した日時。
「含まれるプロファイル」セクションには、現在の要素の有効な設定レポートの生成に関連したプロファイルのリストが示されます。もっとも関連性の高いプロファイルからもっとも関連性の低いプロファイルまでのマージ順で表示されます。各プロファイルは、そのプロファイルの「プロファイルエディタ」ウィンドウを開くリンクになっています。
「設定概要」領域には、現在の有効な設定レポートの構成設定がカテゴリ別にまとめられて表示されます。「設定概要」には「名前」、「値」、および「ステータス」のフィールドがあります。
「ステータス」列には「<profileName> で定義されている」のタイプのエントリがあります。この場合の <profileName> は、「構成設定」タブ上でそのプロファイルのプロファイルエディタを開き、このプロファイル内の特定の設定にナビゲートするリンクです。
生成された有効な設定レポートを変更するには、該当する有効な設定のパラメータを変更し、「有効な設定」ウィンドウの上部にある「有効な設定の生成」ボタンをクリックします。
これによって、新しいレポートが「有効な設定」ウィンドウに表示されます。
有効な設定レポートを印刷するには、「有効な設定」ウィンドウの上部または下部にある「印刷」ボタンをクリックします。
「プロファイル - すべて」ページには、要素に割り当てられていないプロファイルも含めて使用可能なすべてのプロファイルが表示されます。これらのプロファイルは、ドメインプロファイル用と組織プロファイル用の 2 つのテーブルに表示されます。
プロファイルテーブルでは、次の操作を実行できます。
新しいプロファイルを作成する
プロファイルを削除する
プロファイルを名前変更する
プロファイルをコピーおよび移動する
プロファイルをインポートする
プロファイルをエクスポートする
組織またはドメインの目的のプロファイルテーブルで「新規作成」ボタンをクリックします。
「プロファイルエディタ」ウィザードが開きます。
ウィザードに表示される指示に従います。
プロファイルエディタを使用して新しいプロファイルを作成する方法の詳細は、「プロファイルエディタ」を参照してください。
名前を変更するプロファイルに対応するチェックボックスを選択します。
アクションリストから「名前の変更」を選択します。
ダイアログボックスが表示されます。
ダイアログのテキストフィールドにプロファイルの新しい名前を入力し、「了解」をクリックします。
コピーまたは移動するプロファイルに対応するチェックボックスを選択します。
アクションリストから「コピーと移動」を選択します。
「コピーと移動」ウィザードが開きます。
「コピーと移動」ウィザードに表示される指示に従ってタスクを実行します。
チェックボックスがすべて選択されていないことを確認します。
アクションリストから「インポート」を選択します。
「プロファイルのインポート」ダイアログが表示されます。
インポートするファイルのパスを入力します。または、「参照」ボタンをクリックし、オペレーティングシステムのデフォルトのファイル選択ダイアログからファイルを選択します。
「インポート」ボタンをクリックします。
エクスポートするプロファイルに対応するチェックボックスを選択します。
アクションリストから「エクスポート」を選択します。
ファイルのエクスポート先の場所を指定できるダイアログが開きます。
ダイアログの「ディスクに保存」オプションを選択し、「了解」をクリックします。
エクスポートファイルを保存する場所を選択し、「了解」をクリックします。
プロファイルエディタは、新しいプロファイルの作成および既存のプロファイルの編集のために使用します。現在選択しているプロファイルの現在の設定およびオプションも表示できます。
プロファイルエディタを開くには、「プロファイル - ツリー表示」のコンテンツ領域または「プロファイル - すべて」ページに表示されるいずれかのテーブルでプロファイルの名前をクリックします。
新しいプロファイルを作成するには、「新しいプロファイルの作成」を参照してください。
プロファイルエディタには、次のタブページがあります。
「一般プロパティー」
「構成設定」
「割り当てられている要素」
「設定概要」
「詳細オプション」
「一般プロパティー」では、プロファイルに関する一般情報を指定できます。このページは「プロファイルエディタ」ウィンドウのデフォルトビューです。
「新規作成」ボタンをクリックして新しいプロファイルを作成するときに、プロファイルエディタが表示されます。
「名前」フィールドに目的のプロファイルの名前を入力します。
「コメント」フィールドにコメントを入力します。
「コメント」フィールドは空白のままでも構いません。
「作成者」と「変更日時」のフィールドは読み取り専用なので変更できません。「作成者」フィールドにはプロファイルの作成者が表示され、「変更日時」フィールドには最終変更の日時が表示されます。
「保存」ボタンをクリックします。
新しい情報を保存する前にウィンドウを閉じると、設定の保存を求める警告ダイアログが表示されます。
「構成設定」ページでは、選択したプロファイルに保存されている構成設定を表示および編集できます。
プロファイルの構成設定を表示するには、ページ右側のカテゴリのリストから設定にナビゲートします。
構成設定は、StarSuiteTM、 MozillaTM、Evolution、GNOME などのデスクトップアプリケーションの構成設定に直接対応するカテゴリ別に階層的に編成されています。
目的の構成設定をクリックします。
選択されているプロファイルの設定が表示され、そのプロファイルで使用可能な設定が示されます。必要な場合は、個々の設定の有効性、可能な値範囲などの追加のコンテキスト情報が示されます。
構成設定以外のカテゴリを選択すると、そのカテゴリの設定またはサブカテゴリを示すテーブルが表示されます。
構成設定ごとに、具体的な値を指定したり、未設定のままにしたりすることができます。
未設定にした場合、アプリケーションはプロファイル設定による影響を受けず、アプリケーションの出荷時のデフォルト値を使用します。通常、プロファイルエディタは、アプリケーションのデフォルト値を追加のヘルプテキストによって一覧表示します。または可能な場合は、マーカーによって設定のオプションリストに直接表示します。
複数のプロファイルが同じユーザーに影響を与える場合もあることを理解するのは重要です。たとえば、特定の組織に対する設定のプロファイルを作成します。その設定は、組織のメンバーであるすべてのユーザーに自動的に使用可能になります。また同様に、サブ組織に対する構成設定の追加プロファイルを定義できます。この設定が、親組織の設定を上書きすることがあります。具体的には、サブ組織用に異なるプロキシ設定が定義され、その他の設定は変更されないような場合です。つまり、組織、サブ組織、さらにはユーザーに割り当てられたすべてのプロファイルを含めたマージ処理の結果が、特定ユーザーの有効な設定になります。
場合に応じて、マージ処理を制御して特定の構成設定を強制的に設定できるので、ほかのプロファイルによって独自の値が上書きされて異なる値に定義されないようにすることができます。プロファイルエディタでは、設定ごとに必要なマージ動作を指定することができます。 デフォルトでは、ほかの「ユーザーの上書き可能」です。そのオプションを選択解除すると、強制的に設定が行われて、独自の値がほかのプロファイルによって上書きされなくなります。
「割り当てられている要素」ページでは、現在のプロファイルに割り当てられている要素が一覧表示され、要素の割り当てまたは割り当て解除を行えます。
現在のプロファイルの要素が「割り当てられている要素」テーブルに表示されます。このテーブルには、次の情報が含まれます。
「名前」: 現在のプロファイルが割り当てられている要素の名前。
「パス」: 現在のプロファイルが割り当てられている要素の場所。
「要素の割り当て」ボタンをクリックします。
ナビゲーションツリーがあるウィンドウが表示されます。
ツリーをナビゲートして目的の要素を選択します。
目的の要素がツリーで見つからない場合、「検索」ボタンをクリックして「検索」ウィンドウを開き、要素を見つけます。
要素が現在のプロファイルに割り当てられて「割り当てられている要素」テーブルに表示されます。
割り当てを解除する要素に対応するチェックボックスを選択します。
「要素の割り当て解除」ボタンをクリックします。
要素が現在のプロファイルから割り当て解除され、「割り当てられている要素」テーブルから消えます。
「設定概要」は、選択したプロファイルのデータを含むすべての構成設定の読み取り専用ビューです。
「設定概要」ページには「設定概要」テーブルがあります。このテーブルには、現在のプロファイルのデータを含む構成設定がカテゴリ別にまとめられて表示されます。このテーブルにあるフィールドは、次のとおりです。
「名前」: 設定名
「値」: 設定値
「ステータス」: 「ステータス」列には「定義済み <profileName>」というエントリが表示されます。<profileName> は、「プロファイルエディタ」を「構成設定」ページに切り換えるリンクであり、プロファイル内の特定の設定にナビゲートできます。
「詳細オプション」ページでは、現在のプロファイルに対して詳細オプションを指定できます。このページには、次の 2 つの主なオプションがあります。
「適用元」: プロファイルを組織ツリーまたはドメインツリー内の別の保存場所に移動することができます。保存場所を移動することによって、プロファイルを割り当てる (適用する) ことができる要素のセットを変更します。これは、プロファイルを割り当てることができるのは、プロファイルが格納されている要素に対してのみ、つまり、プロファイルが保存されている要素以下のサブツリーにある要素に対してのみだからです。
結果の配置がこの規則に違反するような「適用元」パラメータの変更はできません。たとえば、このような違反が発生するのは、プロファイルをツリー階層の下方に移動する場合で、そのプロファイルの保存場所以下の要素にプロファイルを結合する既存の割り当てが、プロファイルの移動後も同じ要素にそのプロファイルを結合しているときです。この場合、その要素はプロファイルの保存場所より上位になります。このように実行しようとすると、アクションが取り消されて警告メッセージが表示されます。
「マージ順序」: 同じ要素に保存されているすべてのプロファイルがマージされる順序を指定します。
複数のプロファイルを 1 つの要素に割り当てることができ、複数のプロファイルによって同一の設定を定義することができるので、プロファイルをマージする順序を定義する必要があります。これによって、同じ要素に割り当てられているプロファイルで定義される 1 つの設定における競合が解決されます。
マージ順序を決定するために、最初に保存場所が使用されます。ツリーのルートに近い要素に保存されているプロファイルからマージされます。そのあとに、ツリーのより深い位置に保存されているプロファイルがマージされます。あとでマージされるプロファイルの設定が、先にマージされたプロファイルの設定を上書きします。
「変更」ボタンをクリックします。
ナビゲーションツリーがあるウィンドウが表示されます。
ツリーをナビゲートして目的の要素を選択します。
目的の要素がツリーで見つからない場合、「検索」ボタンをクリックして「検索」ウィンドウを開き、要素を見つけます。
「了解」ボタンをクリックします。