Sun Desktop Manager 1.0 管理ガイド

構成プロファイルからアプリケーション設定まで

このセクションでは、構成データが、最終的に特定のホストで実行している特定のアプリケーションのユーザー設定になるまで、どのように処理されるかについて説明します。

構成データのソース

各ユーザーアプリケーションは、次のソースから構成データを受け取ります。

ホスト上のユーザーのアプリケーション設定は、2 ステップで計算されます。つまり、プロファイル構成ツリーが構築されてから、構成データソースが結合されます。

プロファイル構成データの構造

プロファイル構成データは、特定ホストで実行されるユーザーアプリケーションの構成プロファイルを保持します。

組織の各組織単位がそのユーザーとともに構成リポジトリに階層的に保存されます。各ドメインコンポーネントも同様に保存されます。

構成プロファイルは、階層の要素に割り当てられます。要素に割り当てられた構成プロファイルは、その要素の子によって継承されます。

アプリケーションの構成データは、アプリケーションを実行するユーザーやアプリケーションが実行されるホストに依存します。

ユーザーに影響を与える構成設定は、ユーザー要素からそのツリーのルートまでのパスにある要素に割り当てられている構成プロファイルに依存します。ユーザーに対する構成設定のセットが作成されるには、これらのプロファイルがマージされる必要があります。

ユーザーのアプリケーションが実行されているホストに基づいてプロファイルを定義できるので、そのホストに割り当てられているプロファイル、またはそのホストからツリーのルートまでのパスにある要素のいずれかに割り当てられているプロファイルも、ユーザーに影響を与える構成プロファイルとともにマージされるようにします。

図 1–2 構成処理

構成処理

プロファイル構成の構築のために、次の規則が使用されます。

構成データソースの組み合わせ

3 つの異なる構成データソースによって提供される構成データは、ユーザーアプリケーションが実行時に使用する設定の単一のセットとなるように結合される必要があります。

  1. デフォルト構成のプロバイダによって提供される構成データが読み取られ、構成ツリーが構築されます。

  2. プロファイル構成データが、クライアントアプリケーションのユーザーおよびホストに基づいて構築されます。

  3. ユーザー設定が読み取られ、構成ツリーが構築されます。

  4. 3 つのツリーが 1 つに組み合わされることによって、アプリケーションが使用する構成設定になります。この処理中に従う規則は、プロファイル構成データの構築で使用される規則と同じです。

処理結果のツリーはアプリケーションアダプタによって使用されて、構成設定を提供します。