Sun Desktop Manager 1.0 インストールガイド

移行の問題

Desktop Manager は、以前のバージョンの JavaTM Desktop System Configuration Manager (リリース 1.0 と 1.1) と互換性があります。ただし、注意する必要がある相違点がいくつかあります。

以前のバージョンの Configuration Manager では、プロファイルデータはすべて、指定した 1 台の LDAP サーバーに格納されました。この LDAP サーバーは、Configuration Manager インストール手順全体の一部として構成されました。これには、LDAP サーバーに対する認証をカプセル化する LDAP ログインモジュールの構成も含まれていました。

Desktop Manager では、必要な構成手順はすべてウィザードベースとなり、インストール中に何らかの構成を行う必要がなくなりました。Desktop Manager は、複数の構成リポジトリもサポートするようになりました。したがって、いくつもの異なる LDAP サーバーやファイルベースのリポジトリなどに格納されたポリシーデータを管理できます。特定の LDAP ログインモジュールを構成する必要はなくなりました。

異なるバージョン間での LDAP スキーマに変更はありません。以前のバージョンの Configuration Manager 用に LDAP サーバーをすでに構成している場合、Desktop Manager に切り換える際に必要な変更はありません。したがって、クライアント (Java Desktop System Configuration Manager 1.1. Agent) または LDAP 側を更新しないで、Desktop Manager を利用することができます。


注 –

Desktop Manager をインストールする前に、まず以前にシステムにインストールした Configuration Manager または Desktop Manager を削除してください。以前のインストールを削除するには、(スーパーユーザーとして) 次のコマンドを実行します。


# cd server/manager
# ./setup -u

Desktop Manager をインストールしたあとで、既存の LDAP サーバーを指す構成リポジトリを作成できます。

Procedure構成リポジトリの作成

手順
  1. 次の URL をブラウザに入力します。


    https://<hostname>.<domainname>:6789
  2. ログイン画面で、既存の Unix ユーザーのユーザー名とパスワードを入力します。

    Java Web Console が開きます。

  3. コンソールアプリケーションの起動ページで、SunTM Desktop Manager 1.0 のリンクをクリックします。

  4. 「新規作成」ボタンをクリックして構成リポジトリウィザードを起動します。

    ウィザードに従って、LDAP ベースの構成リポジトリの構成に必要な手順を実行します。


    注意 – 注意 –

    ウィザードにより、既存のポリシーデータを新しい 2.0 形式に自動で移行できます。この移行は省略可能で、主に新しい SunTM Desktop Manager 1.0 エージェントの性能を向上するために使用できます。使用する環境において Java Desktop System Configuration Manager 1.1 エージェントをサポートする必要があるかぎり、この移行を実行しないでください。