この章では、SunTM Desktop Manager 1.0 ベータ版の概要を示し、Desktop Manager のテンプレートの作成に必要な概念を紹介します。
新しいアプリケーションを Desktop Manager に導入するには、まずテンプレートを作成する必要があります。また、それらのテンプレートを Desktop Manager に登録する必要があります。「テンプレート」とは、新しい構成設定をどこに保存して、どのように表示するかの情報を格納するファイルです。Desktop Manager はこれらのテンプレートを使用して、構成プロファイルに関して必要な情報をすべて取り込みます。
Desktop Manager は、Sun Desktop Manager の構成を一元管理するために必要な基盤を提供します。現在、Desktop Manager はクライアント側とサーバー側の次のコンポーネントで構成されています。
ポリシーはすべて、LDAP サーバーのような中央の構成リポジトリに格納されます。「プロファイル」とは、意味的に一貫した構成設定のグループを指します。LDAP サーバーからプロファイルデータを取り出したり、データをローカルでキャッシュするのは、各クライアントマシンで実行している Configuration Agent の役目です。Configuration Agent は LDAP サーバーの変更を定期的にチェックし、必要に応じてキャッシュを更新します。さらに、Configuration Agent は関係しているアプリケーションのすべてに通知を送信します。 StarSuite
、Mozilla
、Evolution
、GNOME
などのデスクトップアプリケーションは、対応するアダプタを使用してポリシーを読み取ります。これらのアダプタは、キャッシュや Configuration Agent との必要な通信をカプセル化します。
Desktop Manager は、組織、グループ、ユーザーなど、組織のさまざまな階層レベルの構成設定を Web ブラウザを使って表示、定義、実行できる Web ベースの管理ツールです。Desktop Manager は Java Web Console の一部です。Sun Web Console は Web ベースの共通グラフィカルユーザーインタフェース (GUI)、シングルサインオン認証など、Sun の管理ツールのすべてに必要な基盤を提供します。Desktop Manager は、構成リポジトリ内の構成設定の確認、定義、実行と、それらの構成設定を表示するための GUI の提供に テンプレート を使用します。