同期はバックグラウンドタスクであるため、Active Sync アダプタ設定によってはサーバーのパフォーマンスが影響を受ける可能性があります。
次のタスクを実行して、Active Sync アダプタのパフォーマンスをチューニングします。
Active Sync アダプタは、リソースリストを通じて管理します。Active Sync アダプタを選択し、「リソースアクション」リストの「同期」セクションから処理を制御する実行、停止、ステータス更新を利用してください。
ポーリング間隔は、Active Sync アダプタが新しい情報の処理を開始する時期を決定します。ポーリング間隔は、実行するアクティビティーのタイプに基づいて決定する必要があります。たとえば、アダプタがデータベースから多数のユーザーのリストを読み込み、毎回 Identity Manager の全ユーザーを更新する場合、この処理を毎日早朝に実行することを検討してください。アダプタによっては処理する新しい項目を即座に検索するため、毎分実行するよう設定できるかもしれません。
アダプタを実行するホストを指定するには、waveset.properties ファイルの sources.hosts プロパティーを編集する必要があります。
次のいずれかの設定を指定します。
sources.hosts=hostname1,hostname2,hostname3 を設定します。この設定により、Active Sync アダプタを実行するマシンのホスト名がリストされます。アダプタは、このフィールドに最初にリストされた利用可能なホスト上で実行されます。
入力する hostname は、Identity Manager のサーバーのリストのエントリと一致する必要があります。「設定」タブからサーバーのリストを表示します。
sources.hosts=localhost を設定します。この設定では、アダプタは、そのリソースに対して Active Sync を開始しようとする最初の Identity Manager サーバー上で実行します。
クラスタで特定のサーバーを指定する必要がある場合は、最初のオプションを使用する必要があります。
このプロパティー設定は、Identity Manager ユーザーの同期にのみ適用されます。サービスプロバイダユーザーの同期におけるホスト設定は、同期ポリシーによって決定されます。
メモリーと CPU サイクルを多く必要とする Active Sync アダプタは、専用のサーバー上で実行するように設定して、システムの負荷を分散することができます。
Active Sync アダプタは、無効化したり、手動で開始したり、自動で開始したりすることができます。Active Sync アダプタを起動または停止するには、Active Sync リソースを変更できる適切な管理者機能が必要です。管理者機能の詳細については、「機能のカテゴリ」を参照してください。
アダプタを自動に設定すると、アプリケーションサーバーを再起動したときにアダプタが再起動されます。アダプタを開始すると、アダプタは指定したポーリング間隔で即座に実行されます。アダプタを停止すると、アダプタは次回に停止フラグを検出したときに停止します。
アダプタログは、現在処理中のアダプタの情報を取得します。ログが取得する詳細の量は、設定したログレベルに応じて異なります。アダプタログは、問題のデバッグとアダプタプロセスの進行状況の監視に役立ちます。
各アダプタには独自のログファイル、パス、およびログレベルがあります。各ユーザータイプ (Identity Manager またはサービスプロバイダ) の同期ポリシーの「ログ」セクションでこれらの値を指定します。
アダプタログの削除は、アダプタが停止しているときにのみ実行してください。通常は、アダプタログを削除する前にログファイルをコピーしてアーカイブしてください。