ユーザーのアイデンティティー管理の責任をうまく分散させるには、柔軟性と管理のバランスを適切にとる必要があります。選択した Identity Manager ユーザーに管理者特権を与えて管理タスクを委任することにより、管理者のオーバーヘッドが軽減します。 さらに、人事部長など、ユーザーニーズを熟知したユーザーにアイデンティティー管理の役割を与えることにより、効率が向上します。このような拡張特権を持つユーザーを、Identity Manager 管理者と呼びます。
ただし、委任はセキュアなモデル内でのみ有効です。適切な管理レベルを維持するために、Identity Manager は管理者に異なるレベルの機能を割り当てることができます。機能は、システム内でのさまざまなレベルのアクセスおよび操作を承認します。
また、Identity Manager ワークフローモデルにも、特定の操作に承認が必要かどうかを確認する方法が含まれています。Identity Manager 管理者は、ワークフローを使用してタスクの管理権限を保有し、その進行状況を追跡できます。ワークフローの詳細については、『Sun Identity Manager Deployment Reference』の第 1 章「Workflow」を参照してください。