ロールは Identity Manager オブジェクトであり、リソースのアクセス権限をグループ分けし、ユーザーに効率的に割り当てることができるようにします。ロールは、次の 4 つのロールタイプに分けられます。
ビジネスロール
IT ロール
Applications
アセット
ビジネスロールは、組織内で類似のタスクを実行するユーザーがジョブの遂行に必要とするアクセス権をグループに編成します。通常、ビジネスロールはユーザーの職務機能を表します。
IT ロール、アプリケーション、およびアセットは、リソースの権利 (つまりアクセス権) をグループに編成します。ユーザーがリソースにアクセスできるようにするには、IT ロール、アプリケーション、およびアセットをビジネスロールに割り当てて、ジョブの実行に必要なリソースにユーザーがアクセスできるようにします。
IT ロール、アプリケーション、およびアセットは、必須、条件付き、オプションのいずれかにできます。
「必須ロール」は、常にユーザーに割り当てられます。
「条件付きロール」を割り当てるには、条件が true に評価される必要があります。
「オプションロール」は個別に要求することができ、承認されるとユーザーに割り当てられます。
ロールは条件付きまたはオプションにできるため、職務内容が同じユーザーに対して、同じビジネスロールを割り当てると同時に、異なるアクセス権を設定できます。この方法により、ビジネスロールの設計者はロールへのアクセスを大まかに定義して法規制の順守をはかり、ユーザーのマネージャーはユーザーのアクセス権を柔軟に調整できます。この方法では、企業内のアクセスニーズの順列ごとにビジネスロールを新たに定義する必要がないため、「ロールエクスプロージョン」と呼ばれる問題が発生しません。
ユーザーには 1 つ以上のロールを割り当てることも、ロールを割り当てないことも可能です。
ロールの詳細については、「ロールとその管理について」を参照してください。