Identity Manager では、レポートは特別なタスクカテゴリと見なされます。このため、レポートの操作は Identity Manager 管理者インタフェースの次の 2 つの領域で行います。
「レポート」 (レポートの実行)。「レポートの実行」領域では、レポートの定義、実行、削除、およびダウンロードを行います。レポートを定義、実行、削除、およびダウンロードできるのは、十分な機能を持つ管理者のみです。詳細については、付録 D 機能の定義を参照してください。
「サーバータスク」。レポートを定義したあとに、「スケジュールされたタスク」領域に移動して (「サーバータスク」、「スケジュールの管理」の順に選択)、レポートタスクをスケジュールおよび変更します。TaskDefinition オブジェクトをスケジュールするには、その中に visibility=schedule を含めます。この変更を行うには、デバッグページを使用します。詳細については、「Identity Manager 設定オブジェクトの編集」を参照してください。
レポートは次の 2 つのカテゴリに分類されます。
Identity Manager レポート。リアルタイム、概要、監査ログ、システムログ、使用状況レポートなど、さまざまなレポートのタイプが含まれます。
監査レポート。監査ポリシーで定義された条件に基づいて、ユーザーのコンプライアンスを管理するための情報を提供します。
レポートはこれら 2 つのカテゴリからさらに多様なレポートタイプに分類されます。レポートのタイプについては、この章の後のほうで詳しく説明します。Identity Manager レポートについては、「Identity Manager レポート」を参照してください。監査レポートについては、「監査レポート」を参照してください。
Identity Manager レポートおよび監査レポートを表示する方法については、「レポートの表示」を参照してください。
管理者インタフェースで、メインメニューから「レポート」をクリックします。
「レポートの実行」ページが開きます。
利用可能な Identity Manager レポートのリストを表示するには、「レポートタイプ」ドロップダウンメニューから「Identity Manager レポート」を選択します。(このオプションはデフォルトで選択されています。
利用できる監査レポートの一覧を表示するには、「レポートタイプ」ドロップダウンメニューから「監査レポート」を選択します。詳細については、第 15 章監査: コンプライアンスの監視の「監査レポートの操作」を参照してください。
図 8–1 に、「レポートの実行」ページの例を示します。「レポートタイプ」ドロップダウンメニューで「監査レポート」が選択されています。
「実行」をクリックして、レポートを実行します。
同じレポートの複数のインスタンスを同時に実行できるようにするには、レポートを編集して、「レポートの同時実行を許可」オプションを選択します。このオプションを有効にすると、複数の管理者が同じレポートを同時に実行できるようになります。
同じレポートの 2 つ以上のインスタンスを同時に実行すると、レポート名に管理者の ID とタイムスタンプが付加されます。
「レポートの実行」ページからレポートを実行したあと、ただちにまたはあとで出力を表示することができます。
管理者インタフェースで、メインメニューから「レポート」をクリックします。
「レポートの実行」ページが開きます。
「レポートの表示」タブをクリックします。
「レポートの表示」ページが開きます。
レポートをクリックして表示します。
この節では、既存のレポートを使用しないで、新しい Identity Manager レポートまたは Identity Auditor レポートを作成する方法を説明します。
既存のレポートを修正して新しい名前で保存する場合は、次の節の 「レポートの編集および複製」を参照してください。
管理者インタフェースで、メインメニューから「レポート」をクリックします。
「レポートの実行」ページが開きます。
「レポートタイプ」ドロップダウンメニューからレポートのカテゴリを選択します。
次の 2 つのレポートカテゴリがあります。
Identity Manager レポート
Identity Auditor レポート
次のドロップダウンメニューで、作成するレポートタイプを選択します (このメニューでは、一番上が「新規」)。
Identity Manager の「レポートの定義」ページが表示されます。ここでオプションを選択して、レポートの作成、実行、または保存を行います。
レポート基準を入力または選択すると、次の手順を実行できます。
レポートを保存せずに実行します。「実行」をクリックして、レポートを実行します。新しいレポートを定義した場合、レポートは保存されません。また、既存のレポートを編集した場合、変更されたレポート基準は保存されません。
レポートを保存します。「保存」をクリックして、レポートを保存します。保存後は、「レポートの実行」ページ (レポートのリスト) からこのレポートを実行できます。
レポートの実行については、「レポートの実行」を参照してください。
この節では、既存のレポートを修正または複製して、新しい名前で保存する方法を説明します。
管理者インタフェースで、メインメニューから「レポート」をクリックします。
「レポートの実行」ページが開きます。
「レポートタイプ」ドロップダウンメニューからレポートのカテゴリを選択します。
次の 2 つのレポートカテゴリがあります。
Identity Manager レポート
監査レポート
レポートの表に、選択したカテゴリ内の既存のレポートが表示されます。
レポート名をクリックして編集します。
レポートを編集するには、必要に応じてレポートパラメータを調整し、「保存」をクリックします。
レポートを複製するには、新しいレポート名を入力します。必要に応じてレポートのパラメータを調整し、「保存」をクリックして新しい名前でレポートを保存します。
レポートを作成または編集するときには、レポートの結果を 1 人または複数の電子メール受信者に送信するオプションを選択できます。このオプションを選択すると、ページが更新され、電子メール受信者を指定するようにリクエストされます。1 人以上の受信者を入力します。 複数の受信者を入力する場合は、コンマで区切ります。
また、電子メールに添付するレポートの形式として、次のいずれかを選択できます。
「CSV 形式のレポートの添付」。レポート結果をコンマ区切り (CSV) 形式で添付します。
「PDF 形式のレポートの添付」。レポート結果を PDF (Portable Document Format) 形式で添付します。
次のいずれかを選択して、レポートをただちに実行するか、定期的に実行するようにスケジュールすることができます。
保存したレポートをただちに実行する場合は、「レポート」、「レポートの実行」の順に選択します。レポートのリストで、「実行」をクリックします。Identity Manager によりレポートが実行され、結果が要約と詳細の形式で表示されます。
レポートタスクの実行をスケジュールする場合は、「サーバータスク」、「スケジュールの管理」の順に選択します。レポートタスクの選択後、レポートの頻度とオプションを設定できます。また、レポートの特定の詳細を調整することもできます (「レポートの定義」ページの「レポート」領域で)。
このリストにレポートのタスク定義を表示するには、タスク定義オブジェクトの visibility 属性を schedule に設定する必要があります。
「レポートの実行」ページからレポート情報をダウンロードして、Acrobat Reader、StarOffice などのほかのアプリケーションで使用することができます。
「レポートの実行」ページを開き、次のいずれかの列の「ダウンロード」をクリックします。
「CSV レポートのダウンロード」。レポート出力を CSV 形式でダウンロードします。保存したら、StarOffice などの別のアプリケーションでレポートを開いて操作できます。
「PDF レポートのダウンロード」。Adobe Reader で表示できる PDF (Portable Document Format) 形式でレポート出力をダウンロードします。
レポートの出力を設定するには、「レポート」をクリックして「レポートの設定」を選択します。
「レポートの設定」ページで、次のように設定できます。
PDF レポートオプション
PDF (Portable Document Format) 形式で生成されるレポートについて、使用するフォント、ページサイズ、およびページの向きを選択できます。
「PDF フォント名」。PDF レポートを生成するときに使用するフォントを選択します。デフォルトでは、すべての PDF ビューアで使用可能なフォントのみが表示されます。ただし、フォントの定義ファイルを製品の fonts/ ディレクトリにコピーしてサーバーを再起動することにより、その他のフォント (アジア言語のサポートに必要なフォントなど) をシステムに追加できます。
使用可能なフォント定義の形式は、.ttf、.ttc、.otf、および .afm です。これらのフォントのいずれかを選択する場合、レポートが表示されるコンピュータシステムでそのフォントが使用可能である必要があります。フォントが使用できない場合、代わりに「PDF ドキュメントにフォントを埋め込む」オプションを選択してください。
「PDF ドキュメントにフォントを埋め込む」。生成した PDF レポートにフォント定義を埋め込む場合は、このオプションを選択します。これによりすべての PDF ビューアでレポートが表示できるようになります。
フォントを埋め込むと、ドキュメントのサイズが非常に大きくなる可能性があります。
「Page Size」。メニューから「レター」 (8 ½ x 11 インチ) または「リーガル」l (8 ½ x 14 インチ) を選択して、PDF のページサイズを指定します。デフォルト値は「レター」です。
「Reports Config Libarary」フォームの「pdfPageSize」フィールドを使用して、このメニューにほかのサイズを追加することもできます。pdfPageSize の値は、itext パッケージの com.lowagie.text.Rectangle クラスで認識できる値である必要があります。
「向き」。メニューから「縦向き」または「横向き」を選択して、PDF ページの向きを指定します。デフォルト値は「縦向き」です。
「CSV レポートオプション」。「文字セット名」オプションを選択して、CSV レポートを生成するときに使用する文字セットを指定します。CSV ファイルをインポートするすべてのアプリケーションがデフォルトの UTF-8 エンコーディングをサポートするとはかぎりません。必要に応じてほかの文字セットを選択します。
「追跡イベント設定」。「イベント収集の有効化」オプションを選択して、システム監視用のレポートを設定します。このオプションは、レポートの出力形式のカスタマイズには適用されません。詳細については、「追跡イベント設定」を参照してください。
「保存」をクリックしてレポート設定オプションを保存します。