Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド

ワークフローレポート

このレポートはワークフロー名の一覧とともに、次の情報を提供します。

さらに、ワークフロー名をクリックするとそのワークフローの詳細表示が開き、ワークフロー内部に設定された各アクティビティーとそれらが完了するまでの平均時間がわかります。

ワークフローレポートは、サービスレベル契約 (SLA) の目標が達成されているかどうかを確定する助けとなる、パフォーマンス測定基準を得るのに特に役立ちます。

ワークフローレポートを実行する前提条件として、ワークフローの計時測定基準を取得するように Identity Manager を設定します。詳細については、次の節を参照してください。

監査計時イベントを取得するワークフローの設定

ワークフローレポートを実行する前に、まず、レポートの対象となるワークフロータイプごとにワークフロー監査を有効にします。


注 –

ワークフローの監査を行うと、パフォーマンスが低下します。ワークフローレポートを使用する予定のワークフローでのみ、ワークフロー監査を有効にすることをお勧めします。


ワークフロー監査を有効にする方法は次のとおりです。

ワークフローレポート用に保存する属性の指定

属性の定義は必須ではありませんが、ワークフローレポートを最大限に活用するため、あとでレポートのフィルタに使用する予定の属性を保存することは重要です。

ワークフローのタイプごとに保存する一連の属性を定義するには、管理者インタフェースのタブ付きタスクテンプレート設定フォームを使用します。「監査」タブの「ワークフロー全体の監査」チェックボックスの下に「属性の監査」セクションがあります。手順については、「「監査」タブの設定」を参照してください。

Procedureワークフローレポートを定義する

  1. 「レポートの作成」のレポートの作成手順に従います。

    最初の「レポートタイプ」メニューから「Identity Manager レポート」を選択し、二次的なメニューから「ワークフローレポート」を選択します。

    「レポートの定義」ページが開きます。

  2. フォームに値を入力し、「保存」をクリックします。監査対象に選んだ任意の属性を追加することに加え、時間のパラメータを定義できます。前の節の「ワークフローレポート用に保存する属性の指定」を参照してください。

    結果を絞り込むには、user.global.state のように属性名を指定し、条件を選択して、属性値を入力します。属性は必要に応じていくつでも入力できます。

    フォームの操作がわからないときは、「ヘルプ」をクリックします。

    レポートパラメータを設定して保存したら、「レポートの実行」ページからレポートを実行します。「実行」をクリックすると、保存した条件を満たすすべての結果を含んだレポートが作成されます。

    このレポートではワークフローの名前ごとに、ワークフローが完了するまでの平均時間、ワークフローがリクエストされた回数、およびそれらのリクエストのうち完了したものの数がわかります。

    ワークフロー名をクリックするとそのワークフローの詳細表示が開き、ワークフローに設定された各アクティビティーが表示されます。同名のアクティビティーが複数のプロセスに存在する可能性があるため、アクティビティーの範囲はプロセス単位になります。