Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド

定期的アクセスレビューの計画

アクセスレビューは、どの企業でも多くの労働力と時間を要するプロセスです。Identity Manager の定期的アクセスレビュープロセスを使用すると、プロセスの多くの部分が自動化されるため、必要なコストと時間を最小限にできます。ただし、それでも時間のかかるプロセスがいくつかあります。たとえば、いくつもの場所から多数のユーザーのユーザーアカウントデータを取得するプロセスには、かなりの時間を要する場合があります。レコードを手動でアテストする作業も、時間がかかる場合があります。適切な計画を行えば、プロセスの効率を高め、必要な手間を大幅に減らすことができます。

定期的アクセスレビューの計画では、次のことを考慮する必要があります。

スキャンタスクのチューニング

スキャンプロセス時に、複数のスレッドがユーザーのビューにアクセスし、ユーザーがアカウントを持つリソースにアクセスする可能性があります。ビューへのアクセス後、複数の監査ポリシーと規則が評価され、コンプライアンス違反が生成されることがあります。

2 つのスレッドが同じユーザービューを同時に更新することを避けるため、プロセスはユーザー名にメモリー内ロックを設定します。このロックがデフォルトで 5 秒以内に設定できない場合、スキャンタスクにエラーが書き込まれ、ユーザーはスキップされるため、同じユーザーセットを処理する同時スキャンが防止されます。

スキャンタスクへのタスク引数として提供される、いくつかの「チューニング可能パラメータ」の値を編集できます。

これらのパラメータの値を変更するには、対応する「タスク定義」フォームを編集します。詳細については、『Sun Identity Manager Deployment Reference』の第 2 章「Identity Manager Forms」を参照してください。