Identity Manager は、分散システムおよびアプリケーション全体にわたってアイデンティティー管理関連データを格納し、処理します。全体のパフォーマンスを向上させるため、Identity Manager は通常のプロビジョニングやその他の日常的なアクティビティーで生成されるデータの一部を保持しません。たとえば、中間ステータスのワークフローアクティビティーとタスクインスタンスは、デフォルトで保持されません。Identity Manager が通常は破棄するデータのすべてまたは一部を収集する必要がある場合は、データエクスポータ機能を有効にすることができます。
データエクスポータを有効にすると、Identity Manager は指定したオブジェクト (データタイプ) に対する変更を検出するごとに、変更をリポジトリ内のテーブルにレコードとして格納します。これらのイベントはキューに入れられ、その後、タスクがそれらを外部のデータウェアハウスに書き込みます。(各タイプのデータをエクスポートする頻度を設定することができます。)エクスポートされたデータは、市販の変換、レポート、分析ツールを使ったクエリーおよび変換のベースとして、さらに処理または使用することができます。
データウェアハウスにデータをエクスポートすると、Identity Manager サーバーのパフォーマンスが低下するため、エクスポートするデータに対してビジネスニーズがある場合以外、この機能は有効にしないでください。
Identity Manager では、フォレンジッククエリーの作成と実行も可能です。フォレンジッククエリーは、データウェアハウスを検索して、指定された条件を満たすユーザーオブジェクトやロールオブジェクトを特定します。詳細については、「フォレンジッククエリーの設定」を参照してください。