Identity Manager アプリケーションをアップグレードするために、次の操作が必要な場合があります。
データソースについて
アプリケーションサーバーで定義した JDBC データソースを Identity Manager のリポジトリの位置として使用する場合は、このデータソースがアプリケーションサーバーの外部では機能しない可能性があることに注意してください。つまり、アプリケーションサーバーが提供する JDBC データソースは、そのコンテナ内で動作する Web アプリケーションでのみ使用できる可能性があるということです。
Identity Manager 製品のアップグレードプロセスは、Identity Manager コンソールと同様に、アプリケーションサーバーの外部で動作します。このため、Identity Manager が通常データソースを使用する個々の環境では、JDBC DriverManager の接続に切り替えるステップがアップグレード手順に必要な場合があります。
一時的に、データソースを指定する ServerRepository.xml ファイルを、JDBC DriverManager 接続を指定する別の ServerRepository.xml ファイルに置換できます。アップグレード手順の後続ステップで、元の ServerRepository.xml ファイルを復元します。
別の方法として、Identity Manager アプリケーションの WAR ファイルをファイルシステムに展開し、WSHOME をファイルシステムの位置に指定し、この「副」環境を使用して、手動アップグレードプロセス、または update.xml のサブセットのインポートや TaskDefinition オブジェクトの名前の変更といったコンソールを必要とするステップを実行できます。
各環境のカスタム統合に追加の設定が必要な場合は、このステップの一部として追加の設定を実行します。
Identity Manager アプリケーションのイメージに、データベーステーブルの定義を更新するために必要な SQL スクリプトが含まれていること、およびそれらの SQL スクリプトが環境に合わせて変更済みであることを確認します。
イメージにそれらの SQL スクリプトが含まれていない場合は、アップグレード手順に、各環境について SQL スクリプトの変更が必要であることを特記してください。
評価環境に、Identity Manager アプリケーションのイメージをプロモートします。アプリケーションのイメージには、ターゲットの Identity Manager 製品のバージョン、更新済みの構成、およびカスタマイズ内容が必要です。
update.xml ファイルをインポートして、Identity Manager アプリケーションのベースラインの一部として管理されないリポジトリオブジェクトを更新する必要があります。
アップグレード時には、Identity Manager サーバーを 1 台のみ使用して update.xml をインポートし、Identity Manager サーバーを 1台のみ稼働します。
アップグレードプロセスで他の Identity Manager サーバーを起動した場合は、それらのサーバーを停止し、再起動してから再度使用可能にします。
環境にインストール済みの Sun Identity Manager Gateway をすべてアップグレードします。「Identity Manager Gateway をアップグレードするには」を参照してください。
Identity Manager サーバーの新バージョンは、Gateway の旧バージョンとは動作しません。インストール済みの Gateway と Identity Manager Server はすべて、同一の保守ウィンドウで更新してください。
環境にインストール済みの PasswordSync をすべてアップグレードします。「すべての PasswordSync インスタンスのアップグレード」を参照してください。
リリースノートに特記されていない限り、新規にインストールした Identity Manager サーバーのバージョンは、旧バージョンの PasswordSync を一時的に制限付きでサポートします。このサポートは、PasswordSync インスタンスをアップグレードしている間に、Identity Manager の実行を継続できるようにするためのものです。PasswordSync のすべてのインスタンスを、できるだけ早く Identity Manager サーバーと同じバージョンに更新してください。