Sun Identity Manager 8.1 リソースリファレンス

デバッグとトラブルシューティング

Identity Manager のトレース機能

Identity Manager では、コネクタのパフォーマンスに関して次のタイプのトレースが用意されています。


注 –

ローカル Java コネクタのトレースは、クラスレベルのみに制限されています。これは、ほかのクラスでサポートされているメソッドレベルのトレースとは異なります。Identity Manager は、リモートコネクタのトレースを管理する機能をサポートしていません。


API レイヤーのトレース

このレベルのトレースを使用すると、問題が Identity Manager 内にあるのか、またはコネクタ自身にあるのかを判断できます。このトレース方法は、リモートコネクタおよびローカルコネクタの両方で動作します。コネクタで API レベルのトレースを有効にするには、org.identityconnectors.framework.impl.api.LoggingProxy クラスでレベル 4 の Identity Manager トレースを有効にします。このタイプのトレースは、すべてのコネクタ API のメソッド呼び出しについて、引数と戻り値に注目します。

Java コネクタに固有のトレース

このレベルのトレースを使用すると、コネクタ内の問題をトラブルシューティングできます。このトレース方法は、ローカルの Java コネクタのみで動作します。このトレースを実装するには、コネクタ Java クラス (たとえば、org.identityconnectors.datebasetable.DatabaseTableConnector) で Identity Manager トレースを有効にします。コネクタコードによるすべてのログの呼び出しを、Identity Manager トレースファイルに出力します。

Java コネクタフフレームワークトレース

このトレースを実装するには、コネクタ Java クラス (たとえば、org.identityconnectorsframework.*) で Identity Manager トレースを有効にします。このトレース方法は、フレームワーク実装クラスによるすべての内部的なログ呼び出しで動作します。

.NET トレース

.NET コネクタは、標準の .NET トレース API を呼び出します。Identity Manager で集中管理されたトレースは行われません。Identity Manager では、.NET トレースファイルを表示できません。ローカルコネクタサーバーの設定ファイルを編集して、.NET トレースを設定する必要があります。

コネクタの JMX 監視

コネクタベースのリソースは、リソースアダプタベースのリソースと同じ標準の JMX 監視をサポートします。

標準 Identity Manager トレースのデバッグページを使用して、ローカル Java コネクタのトレースを有効にできます。コネクタのログの呼び出しは、すべての Identity Manager トレースと同じトレースファイルに書き込まれます。

リモートコネクタのログは管理できません。リモートコネクタホストを実行しているマシンで、Windows のネイティブツールを使用して、リモートコネクタのログをローカルに設定する必要があります。

コネクタベースのリソースは、Identity Manager のほかの部分からは一般的なリソースと認識されるため、すでにリソースおよびリソースアダプタに用意されている JMX ツール (Active Sync JMX を含む) を使用して、コネクタベースのリソースの使用状況とパフォーマンスを監視できます。

コネクタフレームワーク API は、ローカル Java コネクタが使用する接続プールを維持します。現在のところ、この情報を表示または管理することはできません。リモートコネクタ用のコネクタ API でも、このためのツールは提供されていません。