Identity Manager プロジェクトには、次の種類のオブジェクトが含まれています。
これらのオブジェクトは、Application Designer 内で作成してください。次に、これらのオブジェクトについてそれぞれ詳しく説明します。
次のフィールドを作成します。
AUDIT_PROC_ORDER。フィールドタイプを「Character」に、長さを「20」に設定します。
AUDIT_PROC_END。フィールドタイプを「Character」に、長さを「20」に設定します。
AUDIT_PROC_DATE。フィールドタイプを「Date」に設定します。
次に、AUDIT_PROC_ORDER フィールドを作成するための手順について説明します。
「File」、「New...」、「Field」の順に選択します。
「Character」フィールドタイプを選択します。
フィールドの長さを 20 に設定します。
ラベル ID「AUDIT_PROC_ORDER」を割り当てます。
「File」、「Save」の順に選択して、フィールドを保存します。フィールドに、「AUDIT_PROC_ORDER」という名前を付けます。
「Insert」、「Current Definition」の順に選択して、フィールドをプロジェクトに追加します。
Application Designer 内で定義するレコードは、3 つ (ビューが 2 つ、テーブルが 1 つ) あります。次のレコードの説明は、一般的な実装を示しています 。レコードは、フィールドの追加や変更により、実装のニーズに合わせてカスタマイズできます。
AUDIT_EFFDT_LH ビュー
AUDIT_EFFDT_LH ビューは、PeopleSoft Active Sync リソースアダプタによってポーリングされます。Identity Manager は次のフィールドを使用して、まだ処理されていないイベントをクエリー検索します。
AUDIT_PROC_ORDER。このフィールドには、Key、Search Key、List Box Item、および From Search Field の各キーを指定してください。
AUDIT_PROC_END。このフィールドには、Key、Search Key、List Box Item、および Through Search Field の各フィールドを指定してください。
EMPLID および EMPL_RCD。これらは、Identity Manager のクエリーで従業員データを取得するために使用される、必須のキー以外のプロパティーです。
AUDIT_EFFDT_LH テーブルのほかのすべてのフィールドは、省略可能です。
次の表では、AUDIT_EFFDT_LH ビューの Use Display 特性について説明します。
フィールド名 |
タイプ |
キー |
順序 |
方向 |
検索 |
List |
システム |
デフォルト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
AUDIT_PROC_ORDER |
Char |
キー |
1 |
昇順 |
あり |
あり |
なし | |
AUDIT_PROC_END |
Char |
キー |
昇順 |
あり |
あり |
なし | ||
AUDIT_STAMP |
DtTm |
なし |
なし |
なし | ||||
EFFDT |
Date |
なし |
なし |
なし |
%date |
|||
AUDIT_OPRID |
Char |
なし |
なし |
なし | ||||
AUDIT_ACTN |
Char |
なし |
なし |
なし | ||||
AUDIT_RECNAME |
Char |
なし |
なし |
なし | ||||
EMPLID |
Char |
なし |
なし |
なし |
”NEW’ |
|||
EMPL_RCD |
Nbr |
なし |
なし |
なし |
最後の監査エントリの情報は、以降の AUDIT_EFFDT_LH ビューの検索で使用 (および更新) される「lastProcessed」設定オブジェクトとして Identity Manager に格納されます。lastProcessed 設定オブジェクトは PeopleSoft Active Sync リソースアダプタによって保守されるため、レコードが 2 回以上処理されることはありません。
次の SQL コードは、AUDIT_EFFDT_LH ビューを生成するために使用します。
SELECT audit1.AUDIT_PROC_ORDER AS AUDIT_PROC_ORDER ,audit1.AUDIT_PROC_ORDER AS AUDIT_PROC_END ,audit1.AUDIT_STAMP AS AUDIT_STAMP ,audit1.EFFDT AS EFFDT ,audit1.AUDIT_OPRID AS AUDIT_OPRID ,audit1.AUDIT_ACTN AS AUDIT_ACTN ,audit1.AUDIT_RECNAME AS AUDIT_RECNAME ,audit1.EMPLID AS EMPLID ,CAST(audit1.EMPL_RCD AS INTEGER) AS EMPL_RCD FROM PS_AUDIT_PRS_DATA audit1 WHERE audit1.AUDIT_PROC_DATE <= %CurrentDateIn AND NOT EXISTS ( SELECT * FROM PS_AUDIT_PRS_DATA audit2 WHERE audit2.AUDIT_PROC_DATE <= %CurrentDateIn AND audit2.AUDIT_PROC_ORDER > audit1.AUDIT_PROC_ORDER AND (audit2.EMPLID = audit1.EMPLID AND audit2.EMPL_RCD = audit1.EMPL_RCD) );
この SQL コードサンプルの最後の行によって、有効な日付が設定されている操作は、その有効な日付が来るまで Identity Manager に表示されなくなります。
AUDIT_PRS_DATA テーブル
AUDIT_PRS_DATA テーブルには、次のフィールドが必要です。
AUDIT_PROC_ORDER。このフィールドには、Key、Search Key、List Box Item、および From Search field の各キーを指定してください。また、このフィールドを Required に設定して、PeopleSoft がデータベース列に NULL 以外の整合性制約を適用するようにしてください。
AUDIT_PROC_DATE。このフィールドには、Alternate Search Key と List Box Item を指定してください。また、このフィールドを Required に設定して、PeopleSoft がデータベース列に NULL 以外の整合性制約を適用するようにしてください。
EMPLID および EMPL_RCD。これらは、Identity Manager のクエリーで従業員データを取得するために使用される、必須のキー以外のプロパティーです。
AUDIT_PRS_DATA テーブルのほかのすべてのフィールドは、省略可能です。
次の表では、AUDIT_PRS_DATA ビューの Use Display 特性について説明します。
フィールド名 |
タイプ |
キー |
順序 |
方向 |
検索 |
List |
システム |
デフォルト |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
AUDIT_PROC_ORDER |
Char |
キー |
1 |
昇順 |
あり |
あり |
なし | |
AUDIT_PROC_DATE |
Date |
Alt |
昇順 |
なし |
なし |
なし | ||
AUDIT_STAMP |
DtTm |
なし |
なし |
なし |
%date |
|||
AUDIT_OPRID |
Char |
なし |
なし |
なし |
”ANON’ |
|||
AUDIT_ACTN |
Char |
なし |
なし |
なし |
”C’ |
|||
AUDIT_RECNAME |
Char |
なし |
なし |
なし |
”ANON’ |
|||
EMPLID |
Char |
なし |
なし |
なし |
”NEW’ |
|||
EFFDT |
Date |
なし |
なし |
なし |
%date |
|||
EMPL_RCD |
Nbr |
なし |
なし |
なし |
PERS_SRCH_LH ビュー
PERS_SRCH_LH ビューには、Key、Search Key、List Box Item の各キーが選択された EMPLID フィールドと EMPL_RCD フィールドを含める必要があります。ほかのすべてのフィールドは、Identity Manager と同期されるデータを提供します。Identity Manager のユーザーアカウントへのこれらのデータのマップは、PeopleSoft Active Sync フォームが行います。
次の表では、PERS_SRCH_LH ビューの Use Display 特性について説明します。
フィールド名 |
タイプ |
キー |
順序 |
方向 |
検索 |
List |
システム |
---|---|---|---|---|---|---|---|
EMPLID |
Char |
キー |
1 |
昇順 |
あり |
あり |
なし |
EMPL_RCD |
Nbr |
キー |
2 |
昇順 |
あり |
あり |
なし |
NAME |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
LAST_NAME_SRCH |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
SETID_DEPT |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
DEPTID |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
ADDRESS1 |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
EMPL_STATUS |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
FIRST_NAME |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
LAST_NAME |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
MIDDLE_NAME |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
REPORTS_TO |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
JOBCODE |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
COMPANY |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
NAME_INITIALS |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
COUNTRY |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
PHONE |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
CITY |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
STATE |
Char |
なし |
あり |
なし |
|||
POSTAL |
Char |
なし |
あり |
なし |
次の SQL コードは、PERS_SRCH_LH ビューを生成するために使用します。
なお、インストールメディアの peoplesoft/idm.zip ファイルには、次の SQL コードを複製した pers_srch_lh.sql という名前の SQL スクリプトファイルが含まれています。
SELECT P.EMPLID ,A.EMPL_RCD ,P.NAME ,P.LAST_NAME_SRCH ,A.SETID_DEPT ,A.DEPTID ,P.ADDRESS1 ,A.EMPL_STATUS ,P.FIRST_NAME ,P.LAST_NAME ,P.MIDDLE_NAME ,A.REPORTS_TO ,A.JOBCODE ,A.COMPANY ,P.NAME_INITIALS ,P.COUNTRY ,P.PHONE ,P.CITY ,P.STATE ,P.POSTAL FROM PS_Job A , PS_PERSONAL_DATA P WHERE A.EMPLID = P.EMPLID AND A.EffDt = ( SELECT MAX(C.EffDt) FROM PS_Job C WHERE C.EmplID = A.EmplID AND C.EMPL_RCD = A.EMPL_RCD AND C.EffDt <= %CurrentDateIn) AND A.EffSeq = ( SELECT MAX(D.EffSeq) FROM PS_Job D WHERE D.EmplID = A.EmplID AND D.EMPL_RCD = A.EMPL_RCD AND D.EffDt = A.EffDt)
WHERE 節は、指定した従業員 ID に対する現在の従業員レコードを返します。PeopleSoft では、1 人の従業員に対して複数のレコードが許可されており、それぞれに独自の有効日と有効シーケンスがあります。この節は、すでに有効である (有効日がすでに発生した) 有効日/有効シーケンスのすべてのペアの中で最新であるペアを持つレコードを返します。
この WHERE 節は、サンライズの日付が未来である従業員については NULL を返します。
Identity Manager プロジェクトでは、コンポーネントインタフェース専用の次のページも必要です。
LH_AUDIT_EFFDT
LH_EMPLOYEE_DATA
LH_AUDIT_EFFDT
LH_AUDIT_EFFDT ページには、AUDT_EFFDT_LH テーブルで定義されたフィールドが表示されます。このページは、PeopleSoft の GUI には表示されません。このため、フィールドの配置や順序は重要ではありません。
次の表に、LH_AUDIT_EFFDT ページの Use Display 特性を示します。すべての項目は、AUDT_EFFDT_LH レコードで定義されます。
ラベル |
タイプ |
フィールド |
---|---|---|
Unique order to process |
Edit Box |
AUDIT_PROC_ORDER |
EmplID |
Edit Box |
EMPLID |
Upper bound for search |
Edit Box |
AUDIT_PROC_END |
Empl Rcd Nbr |
Edit Box |
EMPL_RCD |
Date and Time Stamp |
Edit Box |
AUDIT_STAMP |
Effective Date |
Edit Box |
EFFDT |
User ID |
Edit Box |
AUDIT_OPRID |
Action |
Drop Down List |
AUDIT_ACTN |
Audit Record Name |
Edit Box |
AUDIT_RECNAME |
LH_EMPLOYEE_DATA
LH_EMPLOYEE_DATA ページは、PERS_SRCH_LH ビューで定義されたフィールド用のコンテナです。すべての項目は、PERS_SRCH_LH レコードで定義されます。
次の表では、LH_EMPLOYEE_DATA ページの Use Display 特性について説明します。
ラベル |
タイプ |
フィールド |
---|---|---|
EmplID |
Edit Box |
EMPLID |
名前 |
Edit Box |
NAME |
Last Name |
Edit Box |
LAST_NAME_SRCH |
Department SetID |
Edit Box |
SETID_DEPT |
Department |
Edit Box |
DEPTID |
Address Line 1 |
Edit Box |
ADDRESS1 |
Personnel Status |
Edit Box |
PER_STATUS |
Employee Status |
Edit Box |
EMPL_STATUS |
First Name |
Edit Box |
FIRST_NAME |
Last Name |
Edit Box |
LAST_NAME |
Middle Name |
Edit Box |
MIDDLE_NAME |
Reports To Position |
Edit Box |
REPORTS_TO |
Job Code |
Edit Box |
JOBCODE |
Company |
Edit Box |
COMPANY |
Name Initials |
Edit Box |
NAME_INITIALS |
Country |
Edit Box |
COUNTRY |
Telephone |
Edit Box |
PHONE |
City |
Edit Box |
CITY |
State |
Edit Box |
STATE |
Postal Code |
Edit Box |
POSTAL |
Empl Rcd Nbr |
Edit Box |
EMPL_RCD |
コンポーネントは、ページとメニューを橋渡しします。ページを作成したら、そのページをメニューやビジネスプロセスで使用するために 1 つ以上のコンポーネントに追加してください。
次のページごとに別個のコンポーネントを作成します。
LH_AUDIT_EFFDT
LH_EMPLOYEE_DATA
デフォルトのコンポーネント名は、LH_AUDIT_EFFDT および LH_EMPLOYEE_COMP です。
次に、LH_AUDIT_EFFDT フィールドを作成するための手順について説明します。
「File」、「New...」、「Component」の順に選択します。
「Insert」、「Page Into Component...」の順に選択します。名前を「LH_AUDIT_EFFDT」として指定します。
「File」、「Definition/Object Properties」の順に選択します。次に、「Use and Search Record AUDIT_EFFDT_LH」に移動します。
「Select File」、「Save」の順に選択して、コンポーネントに LH_AUDIT_EFFDT という名前を付けます。
コンポーネントインタフェースは、ほかのアプリケーション (Identity Manager など) からの同期アクセスのために PeopleSoft コンポーネントを公開する PeopleTools オブジェクトです。作成したコンポーネントごとに別個のコンポーネントインタフェースを作成します。コンポーネントインタフェースのデフォルト名は、LH_AUDIT_EFFDT_COMP_INTF および LH_EMPLOYEE_COMP_INTF です。これらの値は、Active Sync ウィザードの「Active Sync の一般設定」ページで変更できます。
次に、LH_AUDIT_EFFDT_COMP_INTF コンポーネントインタフェースを作成するための手順について説明します。