SAP アダプタは、CUA モードがアダプタで有効な場合を除き、アカウントの名前の変更をサポートするようになりました。アダプタは、この機能を実行するために、既存のアカウントを新しいアカウントにコピーして元のアカウントを削除します。SAP は、アカウントの名前の変更を推奨していませんが、SAP GUI から使用する Transaction SU01 というユーザー管理アプリケーションではこのオプションを提供しています。したがって、Identity Manager もこのオプションをサポートします。SAP では名前の変更機能を将来のリリースでサポートしなくなる可能性があることに注意してください。
SAP GUI では非公開 API および SAP カーネルにアクセスできるため、名前の変更に別の方法を使用します。次の手順では、名前の変更操作を実行する方法について概要を説明します。
既存のユーザーのユーザー情報を取得します。
ALIAS 属性が存在する場合は、ALIAS 属性を保存します。
新しいユーザーを作成します。
新しいユーザーでアクティビティーグループを設定します。
新しいユーザーでプロファイルを設定します。
古いユーザーの個別設定データを取得します。
新しいユーザーの個別設定データを設定します。
古いユーザーを削除します。
古いユーザーで別名が設定されていた場合は、新しいユーザーで別名を設定します。
手順 1 ~ 3 でエラーが発生した場合は、操作がただちに失敗します。手順 4 ~ 7 でエラーが発生した場合は、新しいユーザーが削除され、操作全体が失敗します。新しいユーザーが削除できない場合は、警告が WavesetResult に設定されます。手順 8 ~ 9 でエラーが発生した場合は、警告が WavesetResult に追加されますが、操作は成功します。
名前の変更操作では、新しいパスワードを新しいユーザーに設定する必要があります。設定する最も簡単な方法は、Change User Password タスクを呼び出すように Rename User タスクをカスタマイズすることです。