SPML コネクタには、次の設定パラメータがあります。
表 58–1 SPML 接続パラメータ
接続パラメータ |
説明 |
---|---|
Login user |
SPML 2 サーバーに接続するときに使用するユーザー名 |
password |
SPML 2 サーバーに接続するときに使用するパスワード |
Target System Url |
SPML 2 サーバーの URL |
スクリプトパラメータには、スクリプト作成に使用するスクリプト言語を定義する scripting language が含まれます。コネクタフレームワークには Groovy サポートが含まれます。SPML 2.0 はセッションを確立および維持する方法を指定しないため、SPML 2.0 コネクタでは、実行中に指定したポイントでスクリプトを実行して、セッション管理を実行できます。これらの実行のポイントは次のとおりです。
接続を確立したあと
要求を送信する前
応答を受信したあと
接続を破棄する前
接続を確立したあと、次の変数を定義して Post-Connect スクリプトが実行されます。
表 58–2 Post-Connect スクリプトの変数
スクリプト変数 |
説明 |
---|---|
connection |
確立された com.sun.openconnectors.framework.spi.Connection |
username |
接続で指定したユーザー名 |
password |
接続で指定したパスワード |
memory |
スクリプトの実行間で持続される java.util.Map |
要求が送信される前に、次の変数を定義して Pre-Send スクリプトが実行されます。
表 58–3 Per-Send スクリプトの変数
スクリプト変数 |
説明 |
---|---|
request |
送信される org.openspml.v2.msg.Request |
memory |
スクリプトの実行間で持続される java.util.Map |
応答を受信したあと、次の変数を定義して Post-Receive スクリプトが実行されます。
表 58–4 Post-Receive スクリプトの変数
スクリプト変数 |
説明 |
---|---|
response |
受信した org.openspml.v2.msg.Response |
memory |
スクリプトの実行間で持続される java.util.Map |
接続を終了する前に、次の変数を定義して Pre-Disconnect スクリプトが実行されます。
表 58–5 Pre-Disconnect スクリプトの変数
スクリプト変数 |
説明 |
---|---|
connection |
終了する com.sun.openconnectors.framework.spi.Connection |
username |
接続で指定したユーザー名 |
password |
接続で指定したパスワード |
memory |
スクリプトの実行間で持続される java.util.Map |
これらに加えて、属性がサーバーに送信される前や、サーバーから返される属性を受け取ったあと、属性を変更するスクリプトを実行できます。コネクタフレームワークは、サーバーで使用される名前に対応していない属性に対して予約語を使用するため (たとえば、名前に対して NAME)、このスクリプトが必要になる場合があります。
作成および変更操作中にスクリプトを実行して、属性の名前を変更できます。このスクリプトは使用する名前を返します。Map 'set' Name スクリプトでは、次の変数を使用できます。
表 58–6 Map 'set' Name スクリプトの変数
スクリプト変数 |
説明 |
---|---|
name |
属性の名前 |
objectclass |
オブジェクトクラスの名前 |
configuration |
SPML 設定オブジェクト |
memory |
スクリプトの実行間で持続される java.util.Map |
検索操作の結果として返される属性を変更するスクリプトを実行できます。スクリプトは使用する属性を返します。Map Attribute スクリプトでは、次の変数を使用できます。
表 58–7 Map Attribute スクリプトの変数
スクリプト変数 |
説明 |
---|---|
attribute |
com.sun.openconnectors.framework.common.objects. 属性 |
objectClass |
オブジェクトクラスの名前 |
configuration |
SPMLConfiguration オブジェクト |
memory |
スクリプトの実行間で持続される java.util.Map |
クエリー操作中に返される属性を変更するスクリプトを実行できます。スクリプトは使用する名前を返します。Map 'query' Name スクリプトは使用する名前を返します。
表 58–8 Map 'query' Name スクリプトの変数
スクリプト変数 |
説明 |
---|---|
name |
属性の名前 |
configuration |
SPML 設定オブジェクト |
memory |
スクリプトの実行間で持続される java.util.Map |
最後に、SPML のオブジェクトクラスとコネクタフレームワークのオブジェクトクラスのマッピングを指定する必要があります。この操作には、サポートされるコネクタフレームワークのオブジェクトクラス (たとえば、__ACCOUNT__) ごとに 1 つの行と、次の情報を含む 4 つの列を含むテーブルを使用します。
コネクタフレームワークのオブジェクトクラス名
SPML オブジェクトクラス名
オブジェクトクラスを含む SPML ターゲット
org.identityconnectors.framework.common.objects.Name にマップされる SPML オブジェクトクラスの属性