システムログレポートには、Identity Manager から生成されたエラーが説明されています。システムログレポートは、エラーのタイムスタンプ、重要度、サーバー名、コンポーネント名、エラーコードまたはエラー ID、スタックトレース (プログラム期間のうち、その時点の実行スタックの構成)、およびエラー本文から構成されています。
システムログレポートを実行して表示するには、Identity Manager の管理者インタフェースまたはコマンドラインインタフェースのいずれからでも行えます。
システムログレポートの作成手順と編集手順は、『Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド』に記載されています。
管理者インタフェースからシステムログレポートを実行するには、次の項目を実行します。
Identity Manager 管理者インタフェースにログインします。
「レポート」 -> 「レポートの実行」の順に選択し、「レポートの実行」ページを開きます。
レポート種類列から該当するシステムログレポートのエントリを見つけ、その行にある「実行」ボタンをクリックします。
「レポート結果」ページが表示され、指定した期間内にレポートされたシステムメッセージが一覧表示されます。例えば 図 6–2 には、2 つのシステムメッセージが表示されています。
このレポート結果表には、次の情報が表示されています。
「タイムスタンプ」。エラーが発生した日、曜日、時刻が表示されます。
このシステムログレコードの詳細を表示するには、「タイムスタンプ」のリンクをクリックします。例えば、図 6–2 の「タイムスタンプ」リンクをクリックすると、次の除法が表示されます。
「イベント」。対象となるエントリに syslog ID があれば、syslog ID が表示されます。
「重要度」。エラーの重要度が表示されます。
重要度には、次の種類があります。
致命的。システムクラッシュの原因となる深刻なエラー。保存されていないデータは紛失するか壊れます。
エラー。深刻なエラー。保存されていないデータは紛失するか壊れる危険性があります。データの紛失を防ぐには、早急な措置が必要です。
警告。今後深刻なエラーが発生しないように、いずれ措置を講じる必要があります。
情報。情報メッセージ。通常、サーバーの活動を表します。何もする必要はありません。
「サーバー」。エラーが発生したサーバーを示します。
「コンポーネント」。エラーが生成されたシステムコンポーネントを示します。
「エラーコード」。そのエラーに関連付けられているエラーコードが表示されます。
「メッセージ」。実際のエラーメッセージ本文が表示されます。
この手順の説明は、Identity Manager コマンドラインインタフェースと lh コマンドを使い慣れた方を対象としています。詳細は、『『Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド』』の『Sun Identity Manager 8.1 ビジネス管理者ガイド』の付録 A「lh リファレンス」をお読みください。
コマンドラインからシステムログレポートを実行して表示するには、次の項目を実行します。
コマンドウィンドウを開きます。
Identity Manager のデフォルトインストール先ディレクトリに移動します。
プロンプトで、lh syslog [オプション ] コマンドを入力します。
次のオプションを使用して、情報を含めるか除外します。
-d: 数値 – 何日前かのレコードが表示されます (デフォルトは 1 です)。
-F – 重要度が致命的なレコードだけが表示されます。
-E – 重要度がエラー以上のレコードだけが表示されます。
-i logid – 指定した Syslog ID のレコードだけが表示されます。
syslog ID は一部のエラーメッセージに表示され、特定のシステムログエントリを参照するものです。
-W – デフォルトで重要度が警告以上のレコードだけが表示されます。
-X – エラーの原因が報告されていれば、エラーの原因が表示されます。