ビューのプロビジョニングを処理する際のパフォーマンス問題は、ネットワーク遅延に原因があることがよくあります。個々のリソースアダプタをトレースすれば、何がパフォーマンス問題の原因になっているかがわかりやすくなります。
プロビジョニングツールのパフォーマンスを向上させるには、次の項目を実行します。
Waveset.properties ファイルの provisioner.maxThreads を設定して、リソース処理ごとにスレッドが起動しているような、スレッドをプロビジョニングしている同時アカウントの数を制御します。
通常、この値を 10 に設定すると最適なパフォーマンスを達成できます。20 を超える値を指定すると、プロビジョニングツールのパフォーマンスが著しく低下します。
Waveset.properties ファイルの割り当て設定を行い、指定タスクにユーザーが実行できる並列処理 (再プロビジョニングなど) の数を制御します。並列動作の数を増やすと、より多くの処理が高速に完了できるようになりますが、一度に多すぎる動作を処理しようとするとボトルネックの原因になりかねません。
設定セットは、プール単位で作成できます。たとえば、設定 A、設定 B、設定 C を作成する場合、TaskDefinition (ワークフロー) 作成する際に、定義済みの設定から特定のプール設定をワークフローに割り当てられます。
次の例は、1 つの再プロビジョニングタスクを一度に実行するユーザーのバイナリオブジェクト (BOB) を制限する、割り当て設定を示したものです。
Quota.poolNames=ReProvision,Provision Quota.pool.ReProvision.defaultLimit=1 Quota.pool.ReProvision.unlimitedItems=Configurator Quota.pool.ReProvision.items=bob,jan,ted Quota.pool.ReProvision.item.bob.limit=1 |
タスクの割り当てを強制するには、TaskDefinition の poolName を参照します。このフォーマットは、次のとおりです。
<TaskDefinition ... quotaName=’{poolName}’..>
ほとんどのユーザーが一度に実行するタスクは 1 つだけです。調整を行ったり Active Sync タスクを実行するプロキシ管理者の場合、このタスクの割り当てを大きく設定します。
調整や Active Sync タスクは、設定プログラムのユーザーが使用しないようにしてください。設定プログラムは、無限のタスクにアクセスでき、使用可能なリソースを独占できるため、並列プロセスに悪影響を及ぼしかねません。