調整タスクに問題がある場合は、com.waveset.task.Reconciler に標準のトレース機能を使用して、調整サーバーをトレースします。
トレースを有効にするには、次のうちいずれかの方法を使用します。
Identity Manager の管理者インタフェースから「Waveset Properties」ページ (debug/Show_WSProp.jsp) を開きます。exception.trace キーを見つけて、値を true に変更します。
config/Waveset.properties ファイルをテキストエディタで開いて、exception.trace キー値を true に変更します。
有用なデバッグ情報を表示するには、記載されているメソッド/クラスのトレースレベルで「System Settings 」ページからトレースして、次の調整メソッドをトレースすることもできます。
表 5–4 トレース対象となる調整メソッド/クラス
トレース対象となる com.waveset.recon.メソッド/クラス |
実行すべきトレースレベル |
表示対象 |
---|---|---|
ReconTask$WorkerThread#reconcileAccount |
2 |
調整されている個々のアカウント |
ReconTask$WorkerThread#performResponse |
2 |
応答中の個々のアカウントとユーザー |
ReconUtil#deleteAccountIndex |
2 |
アカウントインデックスから削除対象となるユーザー情報。 |
UserContext#aquireRepoLock |
2 |
更新にロックされているユーザー。 |
UserContext#releaseRepoLock |
2 |
ユーザー。リポジトリでロック解除されているユーザー。 |
ReconUtil#deleteAccountIndex |
2 |
アカウントインデックスから削除対象となるユーザー情報。 |
UserContext#aquireRepoLock |
2 |
更新にロックされているユーザー。 |
ReconTask$WorkerThread#failUserExamination |
2 |
エラーで失敗した、すべてのユーザー検査要求 |
ReconTask$WorkerThread#failUserResponses |
2 |
エラーで失敗した、すべてのユーザー応答要求 |
UserContext#releaseRepoLock |
2 |
ユーザー。リポジトリでロック解除されているユーザー。 |
ReconTask$ResourceThread#examineResource |
3 |
リソースから読み込まれたアカウント数。 |
ReconTask$ResourceThread#queueAccountReconciles |
3 |
accountId 、accountGUID、accountDisabled など、リソースから読み込まれた各アカウントの情報 |
ReconTask$ResourceThread#examineLighthouse |
3 |
キューに入れられた調整済みリソースにアカウントを所有するために使用する Identity Manager ユーザークレーム数。 |
ReconTask$WorkerThread#findClaimants |
3 |
リソースのアカウントを要求するすべての Identity Manager ユーザー。 |
ReconTask$WorkerThread#confirmPossibleOwners |
3 |
リソースアカウントのすべての確定済み所有者のリスト。 |
ReconTask$WorkerThread#applyResponse |
3 |
適用されている応答リスト。 |
AccountContext#processAttributeWorkflow |
3 |
属性変更ワークフロー開始中の、属性変更内容と、フォーマット済み変更内容。 |
ReconUtil#getRuleState |
3 |
ルール処理中の、ユーザー属性を示したフルユーザービュー。 |
ReconUtil#evaluateCorrelationRule |
3 |
相互規則の状態の値と、検査の結果。 |
ReconUtil#confirmPotentialOwners |
3 |
確定ルールを使用して確定されたユーザーのリスト。 |
ReconUtil#getIfExistsAccountIndexEntry |
3 |
指定したエントリに対するアカウントインデックスの検査に関する情報の出力。 |
ReconUtil#launchWorkflow |
3 |
開始時のタスクインスタンスとタスク定義情報。 |
ReconUtil#indexFoundAccount |
3 |
存在が判明しているアカウントのインデックスの作成中または更新中に記録されたアカウントと状況。 |
ReconUtil#indexMissingAccount |
3 |
存在が判明していないアカウントのインデックスの作成中または更新中に記録されたアカウントと状況。 |
ReconUtil#listAccountsIndexSaysExist |
3 |
インデックスに存在が表示されているアカウント情報。 |
ReconTask$ResourceThreadwaitForLighthouseWorkItems# |
4 |
Identity Manager ユーザー検査プロセス中に、キューに入れられ処理されたユーザー数。 |
ReconTask$ResourceThread#waitForReconcileWorkItems |
4 |
指定リソースのキューに入れられ処理された調整と応答数。 |
ReconTask$WorkerThread#correlateUsers |
4 |
相互に関係するユーザーまたは確定ユーザーのリスト。 |
ReconTask$WorkerThread#respondOrRequeue |
4 |
アカウントに対し、前の応答メソッドの処理に問題があれば示されるエラーメッセージ。 |
Response#perform |
4 |
修正が行われる前と行われた後のユーザー、応答、およびユーザーのリソース情報 XML。 |
Response#perform |
4 |
ユーザーの応答アクションの概要。 |
Response#createNewUserFromAccount |
4 |
ユーザーの応答アクションの全詳細。 |
ReconUtil#evaluateConfirmationRule |
4 |
確定規則の状態の値と、検査の結果。 |
ReconUtil#getCorrelatedUsers |
4 |
指定ルールの結果に一致する相互関係ユーザーのリスト。 |
トレースレベルが高いほど、トレースファイルが大きくなります。また、これらのすべてのメソッドを同時にトレースすると、非常に大きなトレースファイルが作成されます。
トラブルシューティングが完了したら、exception.trace キー値を false に設定し直してトレースを無効にしてください。