asadmin ユーティリティーは、複数コマンドモード、つまりマルチモードで使用できます。マルチモードでは、asadmin ユーティリティーを一度実行してマルチモードセッションを開始します。セッションを終了してオペレーティングシステムのコマンドシェルに戻るまでの間、asadmin ユーティリティーは継続してサブコマンドを受け取ります。マルチモードセッションで設定した asadmin ユーティリティーのオプションは、セッションの後続のサブコマンドすべてについて使用されます。
マルチモードセッションを開始するには、稼働中の DAS は「不要」です。
次のいずれかの操作を行います。
サブコマンドを指定せずに asadmin ユーティリティーを実行します。
サブコマンド multimode(1) を使用します。
必要に応じて、マルチモードセッション全体に適用する asadmin ユーティリティーのオプションも指定します。
マルチモードセッションでは、コマンド行に asadmin> プロンプトが表示されます。このプロンプトに asadmin のサブコマンドを入力して Enterprise Server を管理できます。
この例は、マルチモードセッションを開始し、asadmin ユーティリティーのオプション --user および --passwordfile をこのセッションに設定します。
asadmin --user admin1 --passwordfile pwd.txt multimode |
この例は、サブコマンド multimode を使用して、デフォルトの asadmin ユーティリティーのオプションを使用するマルチモードセッションを開始します。
asadmin multimode |
コマンド行に asadmin> プロンプトが表示されます。
この例は、マルチモードセッションを開始し、そのセッションでサブコマンド list-domains を実行します。
asadmin Enter commands one per "line", ^D to quit asadmin> list-domains Name: domain1 Status: Running Command list-domains executed successfully. asadmin> |
既存のセッションからマルチモードセッションを開始するには、既存のセッションからサブコマンド multimode を実行します。2 つ目のマルチモードセッションを終了すると、元のマルチモードセッションに戻ります。
また、コマンド行に asadmin help multimode を入力して、サブコマンドの詳細構文とオプションも表示できます。