Sun GlassFish Enterprise Server v3 管理ガイド

メッセージセキュリティーの管理

Enterprise Server のインストール時に、SOAP レイヤーメッセージセキュリティープロバイダが Enterprise Server のクライアント側コンテナとサーバー側コンテナ内に設定され、コンテナまたはコンテナ内に配備された個々のアプリケーションまたはクライアントからバインドして利用できるようになります。インストール中、デフォルトのプロバイダには単純なメッセージ保護ポリシーが設定されます。このポリシーをコンテナまたはコンテナ内のアプリケーションまたはクライアントにバインドした場合、すべての要求メッセージと応答メッセージに含まれるコンテンツのソースが、XML デジタル署名によって認証されるようになります。

Enterprise Server の管理インタフェースを使用して、次の操作を実行できます。

アプリケーションクライアントコンテナの SOAP メッセージレイヤーセキュリティー構成でも、これと同様の管理操作を実行できます。Enterprise Server に配備されたすべての Web サービスアプリケーションを Web サービスセキュリティーで保護する場合は、「アプリケーションクライアントのメッセージセキュリティーの有効化」を参照してください。

Enterprise Server では、メッセージレイヤーセキュリティーはデフォルトで無効になっています。Enterprise Server でメッセージレイヤーセキュリティーを設定するには、「Web サービスのデフォルトメッセージセキュリティープロバイダの有効化」を参照してください。

ほとんどの場合、管理タスクを実行したあとに Enterprise Server を再起動する必要があります。特に、操作実行時に Enterprise Server にすでに配備されているアプリケーションに対して管理上の変更を適用する場合は、これに該当します。

メッセージセキュリティーのタスク

メッセージセキュリティーの一般的な実装タスクには、次のタスクの一部またはすべてが含まれます。

  1. バージョン 1.5.0 より前のバージョンの Java SDK を使用し、暗号化テクノロジを使用する場合は、JCE プロバイダを設定します。

  2. ユーザー名トークンを使用している場合は、ユーザーデータベースが適切なレルムに対して設定されていることを確認します。

    ユーザー名およびパスワードトークンを使用する場合は、適切なレルムを設定し、このレルムに対してユーザーデータベースを設定する必要があります。

  3. 必要に応じて証明書と非公開鍵を管理します。

  4. Enterprise Server のデフォルトのプロバイダを有効にします。

  5. 新しいメッセージセキュリティープロバイダを設定します。

メッセージセキュリティーのロール

Enterprise Server では、メッセージセキュリティー設定の主要責任者として、管理者とアプリケーション配備担当者が適任です。状況に応じて、アプリケーション開発者もこれに加わります。

システム管理者

システム管理者は、次のメッセージセキュリティータスクに責任を持ちます。

アプリケーション配備担当者

アプリケーション配備担当者は、次のメッセージセキュリティータスクに責任を持ちます。

アプリケーション開発者およびアセンブリ担当者

アプリケーション開発者およびアセンブリ担当者は、次のメッセージセキュリティータスクに責任を持ちます。