Sun GlassFish Enterprise Server v3 管理ガイド

管理対象オブジェクトの管理

コネクタモジュールにパッケージ化されている管理対象オブジェクトは、アプリケーションの特殊な機能を提供します。たとえば、管理対象オブジェクトは、コネクタモジュールおよびそれに関連付けられた EIS に固有なパーサーへのアクセスを提供できます。

ここでは、以下のトピックに関して説明します。

Procedure管理対象オブジェクトリソースを作成する

管理対象オブジェクトを作成するには、create-admin-object サブコマンドを使用します。管理対象オブジェクトリソースを作成すると、名前と値のペアが作成され、そのオブジェクトが JNDI 名と関連付けられます。

始める前に

このサブコマンド (jmsrar.rar) を実行する前に、リソースアダプタを配備しておいてください。

  1. create-admin-object(1) サブコマンドで、管理対象オブジェクトを作成します。

    このサブコマンドのプロパティーについては、このマニュアルページに記載されています。

  2. (省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。

    プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。


例 15–20 管理対象オブジェクトの作成

この例では、ra.xml ファイルから javax.jms.Queue リソースの型が取得されます。新たに作成される管理対象オブジェクトの JNDI 名は、jms/samplequeue です。


asadmin> create-admin-object --restype javax.jms.Queue 
--raname jmsra  --description "sample administered object" 
--property Name=sample_jmsqueue jms/samplequeue
Command create-admin-object executed successfully

参照

コマンド行に asadmin help create-admin-object と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。

Procedure管理対象オブジェクトを一覧表示する

既存の管理対象オブジェクトを一覧表示するには、リモートモードで list-admin-object サブコマンドを使用します。

  1. サーバーが実行されていることを確認します。

    リモートサブコマンドには、実行中のサーバーが必要です。

  2. list-admin-objects(1) サブコマンドで、管理対象オブジェクトを一覧表示します。


例 15–21 管理対象オブジェクトの一覧表示

この例では、既存の管理対象オブジェクトを一覧表示します。


asadmin> list-admin-objects
jms/samplequeue
Command list-admin-objects executed successfully

参照

コマンド行に asadmin help list-admin-object と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。

Procedure管理対象オブジェクトを更新する

管理対象オブジェクトのプロパティー値を表示および変更するには、 get および set サブコマンドを使用します。

  1. list-admin-objects(1) サブコマンドで、管理対象オブジェクトを一覧表示します。

  2. get(1) サブコマンドを使用して、管理対象オブジェクトのプロパティーを表示します。

    次に例を示します。


    asadmin> get domain.resources.admin-object-resource.jms/samplequeue.* 
    
  3. set(1) サブコマンドを使用して、管理対象オブジェクトのプロパティーを設定します。

    次に例を示します。


    asadmin> set domain.resources.admin-object-resource.jms/samplequeue.enabled=false
    
  4. (省略可能) 必要な場合は、サーバーを再起動します。

    プロパティーの中には、サーバーの再起動を求めるものもあります。「サーバーの再起動が必要な構成の変更」を参照してください。サーバーを再起動する必要がある場合は、「ドメインの再起動」を参照してください。

Procedure管理対象オブジェクトリソースを削除する

管理対象オブジェクトを削除するには、delete-admin-object サブコマンドを使用します。

  1. list-admin-objects(1) サブコマンドで、管理対象オブジェクトを一覧表示します。

  2. 必要な場合は、管理対象オブジェクトが削除されることをユーザーに通知してください。

  3. delete-admin-object(1) サブコマンドで、管理対象オブジェクトを削除します。


例 15–22 管理対象オブジェクトの削除

この例では、JNDI 名 jms/samplequeue が付いた管理対象オブジェクトを削除します。


asadmin> delete-admin-object jms/samplequeue
Command delete-admin-object executed successfully

参照

コマンド行に asadmin help delete-admin-object と入力して、このサブコマンドの完全な構文とオプションを確認することもできます。