Message Queue は、Enterprise Server に LOCAL、REMOTE、または EMBEDDED のモードで統合できます。これらのモードは、JMS の type 属性で表されます。
「LOCAL モード」。Enterprise Server は、デフォルト JMS ホストとして指定された Message Queue ブローカを起動または停止します。Message Queue プロセスは、Enterprise Server プロセスとは別の仮想マシンで開始されます。Enterprise Server はブローカに追加ポートを提供し、ブローカはこのポートを使用して RMI レジストリを起動します。このポート番号は、そのインスタンス用に設定された JMS ポートの番号に 100 を足した値になります。たとえば、JMS ポート番号が 37676 である場合、この追加ポートの番号は 37776 になります。
LOCAL モードでは、「起動引数」属性を使用して Message Queue ブローカの起動パラメータを指定します。
「REMOTE モード」。type 属性が REMOTE に設定されている場合は、Message Queue ブローカを Enterprise Server から独立して起動および停止する必要があります。Message Queue のツールを使用して、ブローカを設定および調整する必要があります。この状況では、Enterprise Server は外部で設定されたブローカを使用するか、ブローカクラスタを使用します。「REMOTE」 の type 属性はクラスタ環境にもっとも適しています。
REMOTE モードでは、Message Queue のツールを使用して、Message Queue ブローカの起動パラメータを指定する必要があります。「起動引数」属性は無視されます。
「EMBEDDED モード」 (デフォルト)。JMS の type 属性が EMBEDDED に設定されている場合、Enterprise Server と JMS ブローカは同じ仮想マシンに共存します。JMS サービスは、Enterprise Server によってインプロセスで起動され管理されます。
EMBEDDED モードでは、JMS 操作はネットワークスタックの処理を省略するため、パフォーマンスが最適化されます。
Message Queue の管理については、『Sun GlassFish Message Queue 4.4 Administration Guide 』を参照してください。