Logical Domains 1.2 管理ガイド

仮想ディスクの表示

バックエンドが仮想ディスクとしてエクスポートされると、ゲストドメインにフルディスクまたは 1 つのスライスディスクとして表示可能になります。表示形式は、バックエンドの種類およびバックエンドのエクスポート時に使用したオプションによって異なります。

フルディスク

バックエンドをフルディスクとしてドメインにエクスポートすると、8 つのスライス (s0s7) を持つ通常のディスクとしてドメインに表示されます。このようなディスクは、format(1M) コマンドを使用して表示できます。ディスクのパーティションテーブルは、fmthard(1M) または format(1M) コマンドのいずれかを使用して変更できます。

また、フルディスクは OS インストールソフトウェアからも表示でき、OS のインストール先のディスクとして選択できます。

どのバックエンドも、フルディスクとしてエクスポートできます。ただし、1 つのスライスディスクとしてのみエクスポート可能な物理ディスクスライスは除きます。

1 つのスライスディスク

バックエンドを 1 つのスライスディスクとしてドメインにエクスポートすると、8 つのスライス (s0s7) を持つ通常のディスクとしてドメインに表示されます。ただし、使用できるのは 1 番めのスライス (s0) のみです。このようなディスクは、format(1M) コマンドで表示できますが、ディスクのパーティションテーブルは変更できません。

また、1 つのスライスディスクは OS インストールソフトウェアからも表示でき、OS のインストール先のディスクとして選択できます。この場合、UNIX ファイルシステム (UFS) を使用して OS をインストールするときは、ルートパーティション (/) のみを定義し、このパーティションがすべてのディスク領域を使用する必要があります。

どのバックエンドも、1 つのスライスディスクとしてエクスポートできます。ただし、フルディスクとしてのみエクスポートできる物理ディスクは除きます。


注 –

Solaris 10 10/08 OS より前のリリースでは、1 つのスライスディスクは、1 つのパーティションを持つディスクとして表示されていました (s0)。このようなディスクは、format(1M) コマンドを使用して表示できませんでした。また、OS インストールソフトウェアからも表示できず、OS をインストール可能なディスクデバイスとして選択することができませんでした。